A1 飛鳥川
【著者】柴村盛方
【成立年】成立年文化7年
【序文】「文化庚午 八十九歳老父書」
【参考】森銑三「飛鳥川の著者」(『著作集』11所収)
【識語】「壬寅五月借抄于昌平黌舎 鈴木恭」(天保13年)
【備考】『続飛鳥川』を合綴
A2 萩の下葉
【著者】松平義行
【識語】「萩之下葉一本 王父君曾所手写也而後半闕 今以内庫蔵本補写以為完冊/慶応紀元六月十四日卒業/浦井信印」(慶応元年)「本冊第三十八葉紙角有酉年首夏十八日写之字按埋火巻末題曰文政六年癸未某月写以是観之所謂酉年者蓋文政八年乙酉也距今茲乙丑四十有一年也/信 再指識」(第38葉に記された書写の年「酉年」が文政8年に相当することを考証。41年後の慶応2年の識語)
A3 文月記
【識語】「天明癸卯冬十月 播磨清絢書於霊岸邸曹舎」(天明3年)
A4 窓の須佐美
【著者】松崎堯臣[観瀾]
【自序】「享保九年菊月の末にや、堯臣が山陰に移りてのまどのすさびになむ」
【備考】上中下3冊合綴。各冊に目録を付す。上「忠僕市兵衛」以下29篇、中「府中在孝子庄五郎」以下28篇、下「仇を恩にて報」以下43篇。
A5 閑散余録
【著者】南川維遷[金溪]
【緒言】「明和七年庚寅冬十月」
【巻末】「南川氏ノ書ニ云私先年著述仕候閑散余録と申書…右安永六年七月廿日之書也」
【備考】「閑散余録の草稿を金溪雑話といひて、数十巻有。その中よりして嫌疑にわたるものをば、みな省きて右二巻とせり」(本間遊清「耳敏川」第六十四、日本随筆大成2期10解題所引)
A6 金渓雑話
【著者】南川維遷[金溪]
【巻末】「金溪雑話巻之上/南川維遷士長」
【備考】A5「閑散余録」備考参照
A7 武野俗談
【著者】馬場文耕
【自序】「丙子孟夏」「宝暦七丁丑孟陬日」
A8 監察故談
【寸法】縦17.9センチ 横12.7センチ
【著者】中川忠英
【凡例】「丑二月廿八日/忠英記」
【識語】「安政庚申仲春写了/南閘信」
【備考】南閘大井信道はD226「衆庶問答聚」の著者。
A9 錦のいと屑・明君家訓・参州西尾城主御歳十九歳松平伊豆守様御家中被仰出書写
【識語】「文化十二年落乙亥年六月七日於中尾余写之」
【備考】3部合綴
A10 近世奇跡集
A11 卯花園漫録
【統一書名】卯花園漫録 (ぼうかえんまんろく)
【緒言】「時文化六稔孟夏下浣、昭陽赤奮若、書於卯花園敝舎/東都 石上宣続誌」
【備考】父宣続も年三十一にて文化七年に没し」(「真際随筆」22)
A12 故諺記
【著者】牛込重忝
【識語】(巻末朱書)「右一本宇津木一徳公蔵書之処乞来江口兵七郎筆労ヲ頼嘉永五年壬子文月摸写出来ニ付一見之上誤字幷脱墨分朱書追日机閑之折可浄書者也/有住鐐助勝続蔵」