S1 清良記
【内容】軍記物、土居清良の一代記、土居水也編
1惣目録、巻第一〜巻第七之上
2巻第七之下〜巻第十五
3巻第十六〜巻第二十二
4巻第二十三〜巻第三十、清良記侍付別巻、清良記当時聞書追考
【構成】本文巻第三十まで、他に「惣目録」「侍付」「当時聞書追考」各一冊、合三十三巻紙数千百五十四枚
【現況】全三十三巻を四冊に合綴
【印記】各冊頭に蔵書印「**庫」
【備考】蔵書票「1907」
S2 華術
【内容】未生斎広甫カの華道書、
1華術三才之巻
※巻頭に「天円地方」の図有り
2華術体用相応之巻
※それぞれ巻頭に蔵書印一(印文不読)有り
※それぞれ末尾に書写者?の印有り、
【備考】蔵書票「1907」
S7 馬の書
【内容】馬術書、印記奥書などなし、二つの部分に分かれる
①
(本文首部)
応十一箇条目録鈔歌
上悪 中好 下用
上口に当れは百の曲もとて 乗手もあくむ扨そ上悪
真の鞍真の構は馬毎に 好む乗吉偖そ中好
馬毎に下牙は弱し強とも 散る辺而は下用成へし
(本文尾部)
さゝ波や浜の真砂はつくるとも あやは尽せぬ鞚なるへし
已上卅二首
右拾一ヶ条口伝之和歌記之者也
※
※
②
(本文首部)
上悪 中好 下用
一此三ツハ構ヲ云也万之鞚ハ任*構高キハ悪シ中ハ/必不覚モ中ニ構ルニ依テ中好也又馬モ十疋ニ七ツハ/中ノ口ニテ乗也・・・
(本文尾部)
一カヽル口ノ事筆ニ難記口伝
故桐壺ノ鞚ニテ不乗*事ナシ不乗/ハ*昔古少ク心不至ト可知也
引哥合三百九拾五首在之
※
※
【備考】蔵書票「1907」
S8 馬術書
【内容】二種の大坪流馬術書を合綴したもの
c.f.岩田書院影印叢刊『大坪流馬術書』上下(2008年刊)
①(馬術書)
(奥書)
此一巻者細川左衞門佐書物ヲ一字モ無相/違写之候則本書有之者也
伝書
岡崎 在名
大坪式部太輔 菴主慶秀〈年八十四/五月十四日〉法名
本名字
村上加賀守 永幸〈孫三郎入道徳全/年五十二二月晦日〉法名
文明九年十月十日 斎藤備前守入道法蓮
大坪式部太輔 慶秀
菴主馬方弟子
三条殿 浦松殿
畠山宮内太輔殿 畠山中務少輔殿
畠山掃部亮殿 細川右京太輔殿
朝日三郎左衞門尉 弘源寺殿
熊谷近江入道 長次郎左衞門尉殿
円明坊兼宗 熊谷左京亮
斎藤備後守 斎藤備前守
須田新左衞門尉 斎藤八郎左衞門尉
井口次郎左衞門尉 土肥能登守
増位掃部助
村上加賀守永幸弟子
遊佐河内入道 遊佐孫左衞門尉
斎藤因幡守 斎藤次郎左衞門尉
用瀬四郎左衞門尉 忍定寺七郎左衛門尉
菱木三郎左衞門尉
森勘解由
寛永十一庚戌歳四月吉日 長明〈在/判〉
為井権之允殿
右此一巻者自森勘解由殿拙者令伝受畢/今亦貴殿江相伝申候条聊不可有他見者也
為井権之允
延宝五丁巳歳十二月日 忠豊〈在/判〉
天野乗之助殿
右此一巻者自為井権之允殿拙者令伝受訖今/亦貴殿江相伝申候条聊尓他/見者也
天野乗之助
貞享三丙寅歳中秋念一日 政明〈在/判〉
根本十左衞門殿
此一巻者自天野乗之助殿拙者令伝受畢/今又貴殿江相伝申条聊不可有他見者也
根本十左衞門
享保三〈戊/戌〉歳四月吉日 重綱(朱印・花押)
禎東三次郎殿
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※
※
※
②(馬術書)
(本文首部)
一問て曰うち成ル馬の地道の拍子能と悪キとは何と御乗覚候哉
一答て曰うち成馬能拍子能ハ申まても無御座候鞍構手綱を専に乗たる/む所をかけの証にてさそひ角の口にてたるまさるやうに仕馬をせりにてもわ/きより人の目に見へ候ハぬやうに鞍手綱の心持計専たるへく候・・・
(本文尾部)
・・・惣而切レ馬と申ハ一方にかたつくものニて候
右不審はれ申候
大坪式部大輔庵主 慶秀
村上加賀守 永幸
斎藤備前入道 芳蓮
斎藤安芸守 好玄
細川左衞門佐 康政
上田吉之丞 重秀
川口平左衞門尉 良清
※
※
【備考】蔵書票「1907」
S9 鷹具之書・大緒結留之書
【内容】鷹道具、緒の結方の図解
【表紙】元の表紙有り
【備考】冒頭に蔵書印有り
【奥書】奥書無し
【備考】彩色有り
【構成】元五冊組の一冊
【備考】蔵書票「1907」
S10 大坪本流陰陽之巻
【内容】大坪本流の馬術書、大坪本流初代斎藤定易六代の弟子梅風軒田先小一右衞門隆淳から本多宮門に伝受したもの、序文の後に、①「陽馬之事」、②「陰馬之事」、③「陽中陽馬之事」、④「陽中陰馬之事」、⑤「陰中之陰馬之事」、⑥「陰中之陽馬之事」、⑦「一身太極之事」の項目有り、末尾に系図有り
【構成】巻子一巻、本紙七紙、田先隆純印記有り印文未詳
【内容】
(序文)
大坪(田先隆淳丸朱印)本流陰陽之巻
天地開クルコト其清陽ナル者ハ薄摩テ天/トナリ重濁ル者ハ淹滞テ地トナル精妙ナル/カ合ルハ摶易重濁カ凝タルハ場難シ天先/成テ地後ニ定ル神其中ニ生ス・・・私ノ思ニ引レテ嗔ヲ発シテ事ヲ為陰気ノ邪/也私意ヲ忘レ直成心テ勇事ハ正陽ノ気/也或陰気ニシテ危々ト闇ク迷事アリ又/気靜ニシテ寒夜ニ霜ヲ聞クコト是正陰ノ/気也
(尾部)
当流宗師
日本武尊
迎来流
貞純親王
鹿島流
八幡太郎 義家
六條判官 為義
湯山入道中原 玄性
大坪流
大坪式部太輔 広秀
村上加賀守 永幸
斉藤備前守 国忠
斎藤安芸守 好玄
斎藤備後守 忠玄
斎藤斎宮頭 辰遠
丹州住僧了慶坊
斎藤求馬助 辰光
大坪本流
斎藤主税 定易
飯野瑞立 恒忠
飯野彦作 恒直
水野三太夫 頼雄
林六郎 広明
春生軒斉藤定易伝来
六代之門人
梅風軒
田先小一右衞門
天保十一庚子歳
八月 源隆淳(丸朱印・花押)
【備考】蔵書票「1907」
S11 大坪本流飛鳥之巻
【内容】大坪本流の馬術書、大坪本流初代斎藤定易六代の弟子梅風軒田先小一右衞門隆淳から本多宮門に伝受したもの、序文の後に①「第一乱足之事」、②「第二片乱足之事」、③「第三踊足之事」、④「第四揃足之事」、⑤「第五千鳥足之事」、⑥「第六運足之事」、⑦「第七伸足之事」の項目有り、末尾に系図有り
【構成】巻子一巻、本紙十一紙、田先隆純印記有り印文未詳
【内容】
(序文)
大坪本流飛鳥之巻
夫午綱者如霧霞在其躰容雖無躰/容得口足心躰四物為本用午綱・・・至馬/上足無余念為前心一而飛行也乗人/帰本性一而無音無香午綱是早/*(馬偏に飛)之秘術也
(尾部)
当流宗師
日本武尊
迎来流
貞純親王
鹿島流
八幡太郎 義家
六條判官 為義
湯山入道中原 玄性
大坪流
大坪式部太輔 広秀
村上加賀守 永幸
斉藤備前守 国忠
斎藤安芸守 好玄
斎藤備後守 忠玄
斎藤斎宮頭 辰遠
丹州住僧了慶坊
斎藤求馬助 辰光
大坪本流
斎藤主税 定易
飯野瑞立 恒忠
飯野彦作 恒直
水野三太夫 頼雄
林六郎 広明
春生軒斉藤定易伝来
六代之門人
梅風軒
田先小一右衞門
天保十一庚子歳
八月 源隆淳(丸朱印・花押)
【備考】蔵書票「1907」
S12 大坪本流色紙之巻
【内容】大坪本流の馬術書、大坪本流初代斎藤定易六代の弟子梅風軒田先小一右衞門隆淳から本多宮門に伝受したもの、和歌百首有り、末尾に系図有り
【構成】巻子一巻、本紙十四紙、田先隆純印記有り印文未詳
【本文】
大坪(田先隆淳丸朱印)本流色紙之巻
上口やさけめ下口上角や
下角かけて五方とそいふ
隅の名は大隅小隅六のすみ
扨又二十七方のすみ
(中略)
右一巻は馬の心を種/として三十字一文字につらねて百の哥の条/とそなりにけり誠に甚/深微妙の詠哥なれは/おろそかに口読しに/行して其位にいたりかた/からむつゝしみてまうと/照し一首を吟するとも/千慮勢すんは古人の/こゝろに叶ことなりかた/かるへし
当流宗師
日本武尊
迎来流
貞純親王
鹿島流
八幡太郎 義家
六條判官 為義
湯山入道中原 玄性
大坪流
大坪式部太輔 広秀
村上加賀守 永幸
斉藤備前守 国忠
斎藤安芸守 好玄
斎藤備後守 忠玄
斎藤斎宮頭 辰遠
丹州住僧了慶坊
斎藤求馬助 辰光
大坪本流
斎藤主税 定易
飯野瑞立 恒忠
飯野彦作 恒直
水野三太夫 頼雄
林六郎 広明
春生軒斉藤定易伝来
六代之門人
梅風軒
田先小一右衞門
天保十一庚子歳
八月 源隆淳(丸朱印・花押)
【備考】蔵書票「1907」