写本
(A f 1) 伊勢物語
第1巻
21.2㎝ × 16㎝
原本を写本したもの。奥付に1481年の記載がある。
『伊勢物語』は有名な古典であり、おそらく在原業平によって書かれたもので、たくさんの短い章から成る。業平自身と思われる人物の、藤原時代の京都の公家の恋の冒険譚を詠んだ多くの和歌が挿入されている。
(A f 2) 万葉新採百首解
万葉集の注釈書。賀茂真淵によるもの。3冊。
27.2㎝ × 1246㎝
賀茂真淵は万葉集の権威として誰にでも知られている。この本では真淵によって選ばれ、注釈がなされた万葉集の中の百首の和歌について言及している。桑名文庫の印がある。
(A f 3) 装束故実抄
紙本著色、一箱に3巻入り。
礼服と冠などの図。
27.3㎝ × 1246㎝
烏帽子や冠などを入れる箪笥の図。
27.3㎝ × 1465㎝
御冠棚の図。
27.3㎝ × 866㎝
絵巻物に描かれた男子服のなかでは、典型的な題材。
(A f 4) 千家数寄屋園之寸尺
(A f 5) 主図合結記
第1巻、1冊
27㎝ × 19㎝
京都の二条城の計画図と畿内と東海道周辺のさまざまな城の図が、これらの城の大名の石高の情報とともに書かれている。1569年から1685年までの時期を扱っている。
(A f 6) 奈良絵本「はまくり」
紺紙金泥絵表紙。2冊。
17.1㎝ × 25.7㎝
『奈良絵本』の起源は寛永期の三色絵(赤、青、黄色で書かれた本、本文は黒で書かれている)にまでさかのぼることができる。有名な絵本であり、蛤の語は本が蛤のような形をしていることに由来する。本巻は徳川時代初期のもの。
(A f 7) 河村琦鳳写生図
一巻
琦鳳の作品を時系列で収めた小冊子。明治時代に出版された。
絵本の原版として書かれた作品によく見られる木版刷り形式のもの。
1808年に書かれた加茂季鷹による序文と琦鳳自身が書いた序文がある。