科学研究費補助金による共同研究(研究期間終了分)
中核的研究拠点(COE)形成基礎研究費
- 前近代日本史料の構造と情報資源化の研究(12CE2001) (2000~2004年度)
学術創成研究費
- 目録学の構築と古典学の再生-天皇家・公家文庫の実態復原と伝統的知識体系の解明-(19GS0102) (2007~2011年度)
基盤研究(S)
- マルチアーカイヴァル的手法による在外日本関係史料の調査と研究資源化の研究 (2014~2018年度)
- 日本目録学の基盤確立と古典学研究支援ツールの拡充─天皇家・公家文庫を中心に─(24222001) (2012~2016年度)
- 史料デジタル収集の体系化に基づく歴史オントロジー構築の研究(20222001) (2008~2012年度)
- 天皇家・公家文庫収蔵史料の高度利用化と日本目録学の進展―知の体系の構造伝来の解明 (2017~2021年度)
基盤研究(A)
- 歴史知識情報のオープンデータ化にむけたスキームと情報利活用手法の再構築 (2014~2018年度)
- 未刊古文書釈文作成のための協調作業環境の構築 (2013~2016年度)
- 正倉院文書の多元的解析支援と広領域研究資源化 (2012~2015年度)
- 画像解析と歴史・地理情報の高度活用に基づく荘園絵図の総合的研究 (2012~2015年度)
- ロシア・中国を中心とする在外日本関係史料の調査・分析と研究資源化の研究 (2011~2014年度)
- 法令・人事から見た近世政策決定システムの研究 (2011~2014年度)
- ボーンデジタル画像管理システムの確立に基づく歴史史料情報の高度化と構造転換の研究 (2011~2015年度)
- 宗家文書を素材とした分散所在大名家史料群の総合的研究 (2010~2013年度)
- 外交の世界史の再構築:15~19世紀ユーラシアにおける交易と政権による保護・統制 (2021~2024年度)
- 協調作業環境下での中世文書の網羅的収集による古文書学の再構築 (2009~2012年度)
- 「地図史料学の構築」の新展開-科学的調査・復元研究・データベース- (2009~2011年度)
- 在外日本関係史料の調査と貴重史料の研究資源化による維新史料研究国際ハブ拠点の形成 (2020~2023年度)
- 筆跡・花押情報の高度利活用研究―収集スキームの錬成と関連歴史情報との統合による― (2020~2024年度)
- コンテキストに応じた人文科学データパッケージ化に関する研究 (2020~2024年度)
- 画像解析とフィールドワークに基づく荘園絵図情報システムの構築 (2008~2011年度)
- 「国際古文書料紙学」の確立 (2019~2022年度)
- 分散型大規模大名家史料群の高度学術資源化と地域還元 (2019~2022年度)
- デジタル技術による金石文史料の研究資源化と学融合的歴史叙述への応用研究 (2019~2023年度)
- データ繋留型編纂支援・資源化システム構築と歴史情報データベースの次世代展開 (2019~2023年度)
- 東アジアの国際環境と中国・ロシア所在日本関係史料の総合的研究 (2007~2010年度)
- 日本中近世寺社〈記録〉論の構築―日本の日記文化の多様性の探求とその研究資源化 (2018~2022年度)
- 統合史資料画像データの生成と駆動方式の確立による人文科学研究基盤の創出 (2018~2022年度)
- 江戸幕府・朝廷・諸藩の編年史・編纂史料集の史料学的研究 (2006~2009年度)
- 地図史料学の構築―前近代地図データ集積・公開のために― (2006~2008年度)
- 摂関家伝来史料群の研究資源化と伝統的公家文化の総合的研究 (2017~2021年度)
- 前近代人物情報論の構築にむけた花押・筆跡の網羅的収集と汎用的利用に関する研究 (2017~2019年度)
- 日本前近代史料の国際的利用環境構築の研究 (2005~2008年度)
- 日本古文書ユニオンカタログの構築 (2005~2008年度)
- 画像史料解析による前近代日本の儀式構造の空間構成と時間的遷移に関する研究 (2004~2007年度)
- 荘園絵図の史料学とデジタル画像解析の発展的研究 (2004~2007年度)
- 原史料メタ情報の生成・管理体系の確立および歴史知識情報との融合による研究高度化 (2015~2018年度)
- 大規模武家文書群による中近世史科学の統合的研究-萩藩家老益田家文書を素材に- (2003~2006年度)
- 前近代東アジアにおける日本関係史料の研究 (2003~2006年度)
- 第二定型洛中洛外図屏風の総合的研究 (2002~2004年度)
- 禁裏・宮家・公家文庫収蔵古典籍のデジタル化による目録学的研究 (2002~2005年度)
- 禅宗寺院文書の古文書学的研究 (2002~2004年度)
- 日本史資料データベースの入出力・検索環境における字形・字体および語彙の研究 (1999~2001年度)
基盤研究(B)
- 東インド会社解散と出島商館の変容:史料構造からみる近世日蘭関係史料の研究 (2013~2016年度)
- 十六~十七世紀の日本海地域における情報と大名 (2012~2015年度)
- 復元的手法による東大寺文書研究の高度化─『東大寺文書目録』後の総括・展望─ (2012~2015年度)
- 中世における合戦をめぐる総合的研究─長篠の戦いを中心に─ (2012~2015年度)
- 拓本調査を基盤とする日本金石文の情報資源化と歴史叙述への応用的研究 (2011~2014年度)
- 近世の摂家・武家伝奏日記の蒐集・統合化と史料学的研究 (2010~2013年度)
- 日蘭関係史の再構築:オランダ語・現地語史料の併用による近世アジア海域史の視点から (2010~2013年度)
- 歴史知識情報の正規化による古記録フルテキストデータベース高度化と記録語の解析研究 (2009~2011年度)
- 近世前期西南諸藩史料の統合的研究─大規模軍役動員時の幕藩・藩藩関係から─ (2009~2012年度)
- 「原本史料情報解析」の方法による中世西国武家文書の研究と展開 (2020~2023年度)
- 日本中世の「大学」における社会連携と教育普及活動に関する研究 (2008~2011年度)
- 古記録の史料学的な研究にもとづく室町文化の基層の解明 (2008~2011年度)
- 和紙の物理的分別手法の確立と歴史学的データベース化の研究 (2008~2010年度)
- 明治太政官文書を対象とした分散所在史料群の復元的考察に基づく幕末維新史料学の構築 (2019~2022年度)
- 近世日蘭関係史料の相関的研究 (2007~2010年度)
- 地域連携にもとづく秋田藩家蔵文書の史料学的研究 (2018~2020年度)
- 東アジア諸王室における「后位」儀礼比較史の協業的研究 (2018~2021年度)
- 南西諸島における海上交通の復元的研究-「帆船の時代」の「歴史航海図」- (2018~2021年度)
- 近世後期における地域ネットワークの形成と展開 日田広瀬家を中心に (2006~2008年度)
- 近世統一政権の成立と天下普請の展開―中近世移行期史料の研究資源化を通じて― (2017~2020年度)
- 東アジア三国(日中韓)関係史料の研究資源化と実践的交流の研究 (2016~2019年度)
- 朱印船のアジア史的研究:一六~一七世紀、日本往来の「国書」と外交使節 (2015~2018年度)
- 近世日本関係欧文文書群の史料学的研究 (2003~2006年度)
- 東寺における寺院統括組織に関する史料の収集とその総合的研究 (2002~2004年度)
- 近世公家社会における故実研究の政治的社会的意義に関する研究 (2002~2004年度)
- 荘園絵図史料のデジタル化と画像解析的研究 (2000~2001年度)
- 末吉家史料の目録作成と公開および同家史料の総合的研究 (1999~2001年度)
基盤研究(C)
- 『大内裏図考証』の典拠史料分析と全体像の解明 (2013~2015年度)
- 室町後期・織豊期古記録の史料学的研究による政治・制度史再構築の試み (2013~2016年度)
- 独墺瑞三国における19世紀日本古写真と日本認識素材の復原的研究 (2013~2015年度)
- 中山・花山院家関係史料にみる中世文化情報の継承過程についての研究 (2012~2014年度)
- 地方寺院に伝来した中世聖教に関する史料学的研究 (2012~2014年度)
- 近代化模索期の「国史」編纂と地図作成─赤門書庫旧蔵地図の研究 (2012~2014年度)
- 戊辰戦争史料の総合的研究 (2012~2014年度)
- 島原の乱と近世的軍制の基礎的研究 (2011~2014年度)
- 預人の政治史的分析による近世中期幕藩国家政治構造の研究 (2022~2024年度)
- 中世書状史料論の試み (2010~2012年度)
- 一四世紀日本の社会秩序形成・維持過程における在野の法知識・法技能に関する研究 (2009~2012年度)
- 維新政府による情報・宣伝活動の政治史的研究 (2009~2011年度)
- 一九世紀日本関係古写真の調査収集と解析による年次的研究 (2009~2011年度)
- 断簡・逸文・紙背文書の蒐集による「明月記」原本の復元的研究 (2009~2011年度)
- 公家法・公家家法・寺社法を中心とした中世法制史料の高度研究資源化 (2020~2023年度)
- 日本中世古記録・文献史料の史料学的研究による朝廷制度史・政治史の考察 (2020~2024年度)
- 東大寺文書燈油田大湯屋田関連史料をケースとした巨大中世史料群の構造解析方法の探究 (2008~2010年度)
- 萩原寺聖教の調査にもとづく中世地方寺院の宗教活動に関する研究 (2008~2011年度)
- 受発信文書から見る開港期の出島商館―明細目録データベースの作成と分析 (2019~2021年度)
- 高精細デジタル画像解析による幕末明治初期ガラス原板写真の史料学研究 (2019~2023年度)
- 分散した禅院文書群をもちいた情報復元の研究 (2007~2009年度)
- 将軍父子上洛と将軍宣下の政治社会史的研究 (2007~2010年度)
- オランダ別段風説書蘭文テキストの翻訳と研究 (2007~2009年度)
- 「信長記」諸本の史料学的研究 (2007~2009年度)
- 飛鳥井雅親・雅康の伝記史料の集成と研究 (2007~2009年度)
- 前近代の歴史地震における都市域での被害要因の研究 (2018~2020年度)
- イエズス会の日本人宣教者 元仏教僧侶の分析を中心に (2018~2021年度)
- 具注暦を中心とする暦史料の集成とその史料学的研究 (2006~2007年度)
- 古代・中世古記録書誌情報の蒐集と古記録メタデータ・データベースの構築 (2006~2008年度)
- 近世大名家臣家史料の共同分析―多久家史料の読み直しを中心として― (2017~2021年度)
- 近代国家模索の歴史的前提‐一八~一九世紀、「極東」の中の「日本」 (2017~2019年度)
- 漢籍書き入れの日本中世史史料としての活用をめぐる研究 (2017~2023年度)
- 中世書状史料論の展開 (2017~2021年度)
- 中世後期日明関係の人的基盤の研究―「初渡集」「再渡集」を中心に― (2017~2020年度)
- 日本金石文の編年史料化と史料学的分析方法に関する研究 (2005~2007年度)
- 一四世紀日本における紛争解決過程の変容に関する実証的研究 (2016~2021年度)
- 歴史資料としての湿板写真ガラス原板の調査と研究資源化の研究 (2016~2018年度)
- 東アジア儀礼文化の比較史的研究―「物品目録」からの復原的考察― (2016~2021年度)
- 室町・戦国期の符案に関する基礎的研究 (2004~2005年度)
- 維新政権期における明治太政官文書の生成・蓄積と伝来に関する復元的研究 (2015~2018年度)
- 開港前・後の問屋仲間と藩専売 (2015~2017年度)
- 戦国時代における「大敗」の心性史的研究 (2015~2017年度)
- 中世文献史料の複合的性格と知識の共有および継承についての研究 (2015~2017年度)
- 東アジア諸王室における「后位」比較史研究に関する国際的研究基盤の形成 (2015~2017年度)
- 金工後藤家による御家彫の実証的研究 (2002~2003年度)
- 『ティチング私信集』に見る18 世紀日蘭相互理解の研究 (2000~2001年度)
- 「夜明け前」の世界の歴史的解明-幕末期中津川国学者史料の収集と公開- (1999~2002年度)
挑戦的萌芽研究
- 物語書写史の構築のための基礎的研究 (2011~2012年度)
- 前近代の和紙の混入物分析にもとづく「古文書科学」の可能性探索 (2018~2021年度)
若手研究(A)
- アジア地域史研究資源としてのポルトガル編年史料典籍とモンスーン文書の研究 (2014~2018年度)
若手研究(B)
- 中近世の外交遺産の蓄積と流通─入明記と大蔵経を軸として─ (2013~2016年度)
- 近世朝廷財政の総合的研究 (2013~2015年度)
- 中世禅宗寺院における農業知識に関する研究─抄物史料の活用を通して─ (2012~2016年度)
- 金石文資料を中心とした東アジア儀礼文化研究 (2012~2015年度)
- 権力と海洋─16~17世紀の船舶管理─ (2011~2013年度)
- 国内体制間関係からみる日本近世対外関係史試論─長崎を事例に (2009~2011年度)
- 日本中世朝廷社会における政務運営システムと公事情報の伝達 (2009~2012年度)
- 東アジア海域世界における南蛮貿易の構造と関係都市社会の発展 (2009~2012年度)
- 入明記の史料学的研究に基づく日明関係における大内氏の位置の解明 (2008~2011年度)
- 東アジアにおける儀礼文化の比較歴史学的研究 (2008~2011年度)
- 日本中世の寺社と在地社会―地域社会における寺社の社会経済史的機能について― (2007~2010年度)
- 畿内および周辺地域における守護系戦国大名関係史料の網羅的収集とその帰納的研究 (2007~2010年度)
- 鎌倉時代の地域社会における軍事警察機能の研究 (2006~2008年度)
- 中世禅宗寺院の経済組織に関する研究―禅籍史料の活用を通して― (2006~2008年度)
- 近世日本像形成過程の基礎的研究―通詞集団の視点から (2006~2008年度)
- 足利義満期武家政治史の研究―義満の権力確立過程の再検討を中心に― (2017~2021年度)
- 家光政権期における寺社政策の基礎的研究 (2017~2019年度)
- 13・14世紀の掛幅縁起絵・伝記絵の基礎的調査と絵画史料論的検討 (2005~2007年度)
- 室町時代における書物史および読書史の研究 (2005~2006年度)
- 東アジアにおける律令制儀礼の構造と展開 (2005~2007年度)
- 日本中近世移行期の対外関係における連続と変容―遣明船を起点として― (2016~2019年度)
- 中世後期古記録の史料学的研究 (2016~2019年度)
- 『元亨釈書』を中心とした東アジアにおける日本中世僧伝の研究 (2004~2006年度)
- 在地社会関係論にもとづく荘園制の再検討と関連情報の標準化・発信方法の研究 (2004~2006年度)
若手研究
- 持続性と利活用性を考慮したデジタルアーカイブシステム構築手法の開発 (2021~2023年度)
- 諸社服忌令成立に関する研究―触穢観念の中近世的展開を視野に― (2021~2023年度)
- 日本近世における政教関係の形成と確立 (2021~2024年度)
- 武家社会の相続と特質の探究 ―「処分状」による公家・寺院社会との比較研究― (2020~2023年度)
- 日本中近世外交文書写本および外交文書集の史料学的研究 (2020~2023年度)
- IIIFとTEIを用いたオンライン翻刻支援システムの開発 (2019~2021年度)
- 平安時代後期政治構造の史料学的研究 (2019~2023年度)
- 近世における朝廷中枢による門跡統制の解明 (2019~2021年度)
- 幕府奥羽右筆の分析による近世国家権力構造の研究 (2018~2020年度)
若手研究(スタートアップ)
- 中世後期日明関係の展開と構造に関する基礎的研究―入明記の史料学的検討を中心に (2006~2007年度)
研究活動スタート支援
- 中世京都における商人の権利と組織 (2023~2024年度)
- サファヴィー朝との合意文書によるオランダ東インド会社外交文書編纂の研究 (2020~2023年度)
- 平安時代における時代認識に関する研究 (2020~2021年度)
- 鎌倉幕府法研究の再始動―書誌学的方法による基礎研究 (2019~2021年度)
- 相続にみる日本中世の寺院社会と公家・武家社会との関係性 ―付法状に着目して― (2019~2020年度)
- 平安時代の政治システムの構造とその実態に関する研究 (2016~2017年度)
- 室町幕府支配体制の展開過程とその変質に関する研究 (2015~2016年度)
奨励研究
- 「影写」における筆跡についての発展的研究 (2012~2012年度)
特定領域研究
- 施条銃段階移行期の軍事技術に関する研究 (2002~2003年度)
研究成果公開促進費(データベース)
- 古文書目録データベース
- 史料編纂所所蔵和漢古書書誌画像データベース
- 東京大学史料編纂所歴史情報処理システム
- 『編年史料綱文』データベース
- 日本中世古文書フルテキストデータベース
- 日本史史料書誌統合データベース
- 日本古文書ユニオンカタログ
- 古記録フルテキストデータベース
中核的研究拠点形成プログラム「前近代日本史料の構造と情報資源化の研究」 (The Japan Memory Project)2000-04 年
世界各国では、歴史資料の情報化とネットワーク公開が推進されています。わが国でも、学術審議会が「人文科学の古典籍の電子化とアーカイブの推進、並びに世界に向けての公開」の必要性が強調されています。一方、歴史研究は、1)史料収集、2)史料の生成・保管の過程と、その結果生ずる史料群秩序の復原、3)史料読解、4)史料を構成する諸要素への分解と再結合、5)史料に基づく歴史文脈の理解という諸段階を経て遂行されます。これらの過程に、コンピュータを利用して、より正確でより説得力のある研究を生み出していくことを目的としたのが、「前近代日本史料の構造と情報資源化の研究」です。歴史史料を、コンピュータ上で事件、個人、物体などの諸要素に分解して、データベースを通じて歴史的文脈として再結合する方法を研究し、実用化しました。また、これらの日本史史料を国際的に利用するための国際共同研究も取り組みました。
本研究により、史料編纂所の多くの史料がコンピュータで掌握可能となり、史料編纂所の史料収集事業、史料集編纂事業の電子化が促進されました。