滋賀県野洲市御上神社所蔵および近江八幡市沖島共有文書の調査・撮影

　二○○八年三月十七日～十九日、滋賀県近江八幡市および野洲市に出張し、
以下の史料の調査・撮影を行った。
〔沖島共有文書〕近江八幡市沖島大嶋神社所蔵
　（年未詳）十月廿九日　　　　　　細川藤孝・明院良以連署書状
　元亀四年六月十二日　　　　　　　柴田勝定・佐久間勝政連署書状
　（年未詳）六月廿七日　　　　　　細川藤孝書状
　（年未詳）　　　　　　　　　　　柴田勝定・佐久間勝政連署書状
　（年未詳）九月四日　　　　　　　深尾□治書状
　（年未詳）三月十三日　　　　　　勝甚□貞書状
　（年未詳）十月六日　　　　　　　竹岡右□書状
　（年未詳）九月十五日　　　　　　高木勝左衛門・福井市兵衛連署書状
　（年未詳）五月三日　　　　　　　浅尾弥兵衛書状
　（年未詳）九月九日　　　　　　　福原貞次書状
　（年未詳）六月廿七日　　　　　　堅田三方勝吉書状
　永禄八年十二月廿日　　　　　　　浅井長政書状
　（年未詳）十月十九日　　　　　　千阿書状
　（年未詳）六月廿七日　　　　　　織田信長朱印状
　寛文五年正月廿七日　　　　　　　妙心寺紀綱寮請取状
　慶長五年九月十六日　　　　　　　徳川家康朱印状
　永禄十一年九月日　　　　　　　　織田信長禁制
〔御上神社文書〕野洲市歴史民俗博物館寄託
　（番号は同館作成目録による）
一　　　正和元年二月五日　　　　　三上社家政所置文案
二　　　建武三年正月十八日　　　　足利尊氏寄進状案
三　　　応永五年閏四月二日　　　　三上社御供祭河田前春簗請文案
四　　　寛正四年七月　　　　　　　三上社御供祭三宅前春簗請文案
五　　　長享元年十一月吉日　　　　大機院分算用状
六　　　延徳二年正月　　　　　　　まわりはやし分付定置状
七　　　明応二年八月　　　　　　　三上社修造勧進状案
八　　　明応二年八月　　　　　　　三上社修造勧進状案
九　　　文亀二年八月三日　　　　　社頭楼門上葺三上山売帳
一○　　享禄二年　　　　　　　　　三上社由緒記
一一　　享禄二年十二月　　　　　　納日記
一二　　永正八年六月廿六日　　　　三上社御供祭河田簗請文案
一三　　（天文三年）　　　　　　　三上社由緒記
一四　　天文五年十月吉日　　　　　納日記
一五　　天文廿三年九月　　　　　　政光院庵建立証文
一六　　弘治二年八月廿二日　　　　簗衆連署契状
一七　　（永禄元年八月六日）　　　東林寺衆付紙案
一八　　（永禄元年八月六日）　　　東林寺衆付紙案
一九　　（永禄元年八月六日）　　　三村付紙案
二○　　（永禄元年）　　　　　　　三村衆霊社起請文前書案
二一　　（永禄元年）　　　　　　　東林寺衆簗条々案
二二　　（永禄元年）八月一日　　　三上三村川面簗条々申状案
二三　　（永禄元年）八月七日　　　三上三村河筋次第条々申状案
二四　　（永禄元年頃）　　　　　　東林寺村并三村衆霊社起請文前書案
二五　　（永禄元年）九月六日　　　永原重澄書状
二六　　永禄元年十月廿一日　　　　簗相論次第
二七　　（年未詳）十月廿五日　　　北村某・田中貞政連署書状
二八　　（永禄元年頃）　　　　　　霊社起請文連判人数次第
二九　　永禄元年十一月三日　　　　簗相論次第
三○　　永禄元年十一月五日　　　　東林寺衆連署状案
三一　　永禄元年十一月五日　　　　神舘清長・同因幡守清房連署書状
三二　　永禄元年　　　　　　　　　簗公事入目日記
三三　　永禄二年正月廿七日　　　　簗置目条々
三四　　天正六年三月七日　　　　　三上宮分年貢算用状
三五　　天正十三年閏八月廿四日　　豊臣秀吉朱印状
三六　　（年未詳）五月十五日　　　豊臣秀吉朱印状
三七　　（年未詳）正月廿六日　　　山田久介・羽渕吉蔵連署書状
三八　　天正十九年十一月廿二日　　山盗詫状
三九　　天正廿年九月四日　　　　　豊臣秀次朱印状
四○　　文禄二年閏九月十四日　　　祈祷感状
四二　　慶長八年三月廿四日　　　　山本卜斎・東林寺梅龍連署起請文前書案
四三　　慶長八年四月廿八日　　　　覚
四四　　（慶長十一年）正月廿六日　中村久介書状
四五　　（慶長十一年）正月卅日　　中村久介・市平左連署書状
四六　　（慶長十一年）六月廿日　　駒井猪之助書状
四七　　（慶長十一年）六月廿九日　通安等連署書状
四八　　慶長十一年三月五日　　　　山之儀前々次第覚書条々
五○　　元和元年十一月廿日　　　　山手請取状
五一　　（元和二年）正月廿三日　　市川玄綱書状
五二　　元和四年五月廿七日　　　　おさる御山柴木盗苅りニ付詫状
五三　　天文廿三九月　　　　　　　天文年間三上社造営記録
五四　　（寛永二年）四月廿一日　　阿辺次兵衛書状
五五　　寛永二年十二月十五日　　　三上山東平薪取ニ付詫状
五六　　（寛永六年）四月廿四日　　根本与左衛門書状
五七　　（寛永六年）三月十六日　　根本与左衛門条書
五八　　（寛永六年）四月十七日　　八兵衛等連署書状
五九　　（寛永六年）五月八日　　　小野宗左衛門尉書状
六○　　（寛永六年）　　　　　　　三上山松枝苅ニ付条書
六一　　寛永八年四月二日　　　　　三上社宝殿楼門修理記写
六二　　寛永廿年九月十四日　　　　明神へ御神事ニ付備物之覚
六三　　寛平九年六月廿三日　　　　太政官符写（慶安五年写）
六五　　永禄三年　　　　　　　　　三上衆申状案
六六　　慶長三年三月十五日　　　　神役意趣申送状案
六七　　元和四年　　　　　　　　　北桜村埋樋入用勘定書等二通写
一○○　天正十三年十月廿日　　　　山田秀家・羽渕家次連署書状写
二二二　（永禄四～寛政十三年）　　三上若宮殿相撲御神事記録
　なお当日は、大嶋・奥津嶋神社宮司深井武臣氏、沖島総代小川氏・西居氏、
近江八幡市教育委員会の亀岡哲也氏・高木未緒氏、野洲市歴史民俗博物館の
古川与志継氏に大変お世話になり、また日本学術振興会特別研究員宮崎肇氏
には調査につき御協力をいただいた。記して謝意を表する。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（中村尚暁・村井祐樹）

『東京大学史料編纂所報』第43号p.72