日本関係海外史料
史料編纂所が長年続けてきた海外所在日本関係史料の蒐集事業に基づき、主要な史料を原文と訳文で刊行しています。
イギリス商館長日記
イギリスの在日本商館は1613(慶長18)年から1623(元和9)年まで、平戸に置かれました。商館長リチャード・コックスの日記は、取引や贈物等の記述も詳細で、帳簿等の残っていないイギリス商館の活動を知る、根本史料です。(1972~1982年刊行)
オランダ商館長日記
オランダの在日本商館は、1609(慶長12)年から平戸に置かれ、1641(寛永18)年に長崎の出島に移されました。商館にあった文書は、現在オランダ国立中央文書館に「日本商館文書」として保存され、日記・書翰・帳簿類などが系統的に残っています。特に1633(寛永10)年以降の商館長の公務日記は、ほとんど欠年がなく、近世日蘭関係史の基本史料となるものです。(1972年刊行開始)
イエズス会日本書翰集
1549(天文18)年に始まる日本におけるイエズス会の布教活動、日本の諸事を報告する書翰集です。主にヨーロッパのイエズス会士等宛てに、東洋での布教成果をアピールするために書き送られました。主なものは16世紀末にポルトガルのエヴォラで編纂・印刷され邦訳もありますが、本所では手稿の原本・写本類から、よりオリジナルに忠実な原文テキストを元に翻刻・翻訳を行っています。日本の政治状況、文化等に関する記述も豊富で、戦国時代の日本史の研究に有益な情報を提供しています(1990年刊行開始)。
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