東京大学史料編纂所

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細川家史料・三宅家史料の調査・撮影

 二〇〇六年一〇月二四日より二七日にかけて熊本市に出張し、熊本大学附
属図書館寄託(永青文庫所蔵)細川家史料、及び三宅久美子氏所蔵三宅家文
書の調査・撮影を行った。
 細川家史料のうち今回調査・撮影した史料は以下の通りである。
寺沢兵庫頭御知行之書物写       1通    神雑1、206―4
池田出羽守被頼候口上之覚(鯰江関係) 1通    神雑1、81、2
弔賻録                1冊    4、6、8―3
御音信請帳              1冊    10、11、34
御買物差紙之扣            1冊    14、16、35
御買物差紙控             1冊    14、16、36
相渡申金小判之事           1通    神雑1、122、7
御取申金子之事            2通    神雑1、205、2
請取申御銀子之事           8通    神雑1、72、5
相渡申銀子之事            1通    神雑1、95、15
請取申銀子之事            5通    神雑1、69、3
請取申足銀之事            1通    神雑1、95、5
島原天草之儀ニ付覚書         1冊    14、12、16乙
御家中文通之内抜書          4冊    10、11、41
 次に、三宅家文書は、明智光秀の甥明智左馬之助系統で、唐津寺沢氏の重
臣となり天草郡代として天草一揆において戦死した三宅藤兵衛重利関係史料、
及びその子で寛永二〇年細川光尚に召し抱えられた三宅藤右衛門重元に始ま
る細川家臣三宅氏の幕末までの史料を中心とする百数十点の史料群である。
今回は、そのうち一部を撮影した。撮影したものの内、主なものとしては、
明智光秀書状、三宅重利宛細川忠利書状数通、その他三宅家当主宛熊本藩主
細川家歴代書状、宛行状、三宅家系図、小堀流茶道関係史料等がある。
 調査にあたっては、三宅氏を始め、関係の諸氏にお世話になりました。記
して感謝申し上げます。
                              (小宮木代良・木村直樹)


『東京大学史料編纂所報』第42号p.144