一九九三年一月三十一日より二月八日、佐賀県に出張し、主に佐賀県立図書館において、同館寄託の「鍋島文庫」史料を調査した。佐賀藩は、近世を通じて長崎番役を担当しており、今回の調査は、近世佐賀藩の対外関係に関する史料を中心に調査した。また、あわせて、史料撮影許可に関する交渉を行った。調査史料は、以下の目録に掲げた。史料の調査を許された鍋島報効会、および御高配に預かった佐賀県立図書館の牟田口館長ほかの方々に深く感謝する次第である。
一、慶長年中より以来重立候頭書一通 一冊
一、長崎御番方大概抜書 三冊
一、長崎御番所記 三冊
一、御番方大概 一冊
一、延宝元年エケレス船来着一件 一冊
一、長崎警護資料 二冊
一、長崎御番沿革 一冊
一、長崎表御備向ニ付書付控 一綴
一、享保四年御当番手控日記 一冊
一、御奉行所御達其外 一冊
一、長崎奉行所より御達其外控 一冊
一、長崎御番御代々記 四冊
（加藤榮一・山本博文・松井洋子）
『東京大学史料編纂所報』第28号p.60
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