東京大学史料編纂所

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九州大学文学部九州文化史研究施設所蔵史料の調査

 一九八五年三月十一日より十六日まで、九州大学文学部附属九州文化史研究施設(福岡市箱崎六—一九—一)において、同研究施設所蔵史料の調査を行った。 
 今回の調査は、これまで一九七九年度以降昨年度まで、長崎市立博物館の所蔵史料を対象として、連年行って来た九州地方における近世の都市・貿易・対外関係等にかかわる基礎史料の体系的調査・採訪計画の継続調査として行ったもので、長崎市立博物館での調査と採訪が、昨年度で一応所期の目的を達成したため、これまでの調査で得られた成果を綜括し、さらに九州地方における今後の調査方針を確定し、一層の充実をはかる目的で、九州地方における史料蒐集と研究の中心的機関としての役割を果している九州文化史研究施設の所蔵史料の調査を行い、併せて九州大学の研究者との研究上の交流をはかったのである。今回の調査では、特に松木文庫・元山文庫の史料に重点を置き、貿易関係史料・細川藩関係等の史料を調査した。
                        (加藤榮一・藤田覺・荒野泰典)


『東京大学史料編纂所報』第20号p.138