Hi-CAT Plus区分: 史料群:小川八幡神社大般若経 画像データの利用
【1】史料群「小川八幡神社大般若経」について
和歌山県紀美野町の小川八幡神社に伝わる大般若経全600巻(現状は折本600帖)は、南北朝時代に編成されたもので、多くは奈良・平安時代書写経からなり、他に鎌倉~南北朝時代書写経を含んでいます。地域で長らく大切に伝えられ、転読の行事が続けられてきました。1978年の新聞報道を契機として学術調査がおこなわれ、その価値は学界でも注目されてきました。本所共同研究では、2011年に一部経巻を調査し、さらに2018年の調査を端緒として2019年に和歌山県立博物館への寄託が実現したことをうけ、以後、継続的に調査を実施するとともに、全点の写真撮影にとりくんでまいりました。 2024年11月、所蔵者である小川八幡神社および同経管理委員会のご理解のもと、寄託先である和歌山県立博物館とも連携しつつ、画像データのWeb公開にいたりました。
関連プロジェクト:
- 史料編纂所 一般共同研究「『信濃史料』古代編(2・3巻)に係る未収史料の収集に関する基礎的研究」(2011~12年度、代表・福島正樹)(関連ページ)
- 史料編纂所 一般共同研究「和歌山県海草郡紀美野町小川八幡神社所蔵大般若経の研究」(2018年度、代表・竹中康彦)(関連ページ)
- 史料編纂所 特定共同研究(古代)「小川八幡神社大般若経の文化資源化研究」(2019~21年度、代表・山口英男)(関連ページ)
- 史料編纂所 特定共同研究(古代)「奈良平安時代の大規模写経群形成に関する史料学研究―小川八幡神社大般若経を核として―」(2022~23年度、代表・稲田奈津子)(関連ページ)
- JSPS人文学・社会科学データインフラストラクチャー強化事業事業(関連ページ, 関連ページ)
【2】公開データと利用について
画像の利用に際しては、寄託先である和歌山県立博物館にお問い合わせ、利用申請を行ってください。
東京大学史料編纂所図書室では利用についてのお問い合わせには対応しておりません。
所蔵機関にお問い合わせ下さい。
所蔵者 | 画像数 | 所蔵機関利用規程 (利用についてのお問い合わせ) |
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小川八幡神社・小川八幡神社大般若経管理委員会(和歌山県立博物館寄託) | 約12,800点 | 機関サイト(寄託先) |