醍醐寺文書調査・撮影

四十五年八月二十三日から二十九日まで、昨年度に引きつづいて醍醐寺所蔵の古文書・古記緑の調査を行なった。本年は第八二函九括から第九三函まで(但し、八七函は虫損甚だしく、八九函は大幅のために、この二函は撮影できなかった)の一〇函を調査して、マイクロフィルムに撮影した。なお醍醐寺文書第一函より第五函までは、本所に影写本を所蔵するを以て、写真の撮影は従来省略したままであったが、今回はこの五函をもマイクロフィルムに撮影、併せて一五函をマイクロフィルム六リールに収めた。仍てマイクロフィルムとして醍醐寺文書の第一函より揃って本所に所蔵することになった。今回調査の諸函の内容は、主として嗣法関係の受戒得度の記録・文書、絵図、血脉、実名附与書出、重書案、縁起の類である。(花田雄吉・黒川高明・高沢実)

『東京大学史料編纂所報』第6号