関連資料

東京大学史料編纂所の所蔵する琉球関係の絵図・海図を紹介します。

東京大学史料編纂所所蔵

海東諸国紀・琉球国図

東京大学史料編纂所の所蔵する1512年の古版本(請求記号:S貴23-2)。「海東諸国紀」は、1471年に朝鮮国王の命で編纂された、海東諸国(日本国・琉球国)についての研究書であり、日本・琉球の歴史・地理・風俗・言語および朝鮮との通交の沿革を記している。同書に所収される琉球国図は、博多商人が朝鮮国王に献上した絵図をベースにしていると考えられている。〔参考文献〕田中健夫訳注『海東諸国紀』岩波書店、1991年。

大琉球那覇港之図

東京大学史料編纂所の所蔵する海図(請求記号:赤門書庫旧蔵地図-15-10)。赤門書庫旧蔵地図は、明治政府以来、内務省地理局地誌課などの収集によって形成されてきた地図群であり、そのなかに19世紀の海図がまとまって残されている。本図は1873年に海軍大佐柳楢悦らによって測量された那覇港の海図で、琉球王国末期の詳しい様子を描いている。〔参考〕東京大学史料編纂所研究成果報告2014-3『近代移行期歴史地理把握のタイムカプセル「赤門書庫旧蔵地図」の研究』2015年

Tung-Hai or Eastern Sea, The Islands between Formosa and Japan with the Adjacent coast of China

東京大学史料編纂所の所蔵する海図(請求記号:赤門書庫旧蔵地図-15-26)。本図は1855年にイギリス海軍水路部によって測量されたイギリス版海図。南西諸島部分に鉛筆で緯度・経度を示す方眼線が引かれており、内務省地理局が同図をもとに別図を編集した際の作業痕跡と考えられている。 〔参考文献〕東京大学史料編纂所研究成果報告2014-3『近代移行期歴史地理把握のタイムカプセル「赤門書庫旧蔵地図」の研究』2015年

日本南西諸島先島群島

東京大学史料編纂所の所蔵する海図(請求記号:赤門書庫旧蔵地図-15-26)。本図は1887年に海軍大尉加藤重成らによって測量された宮古・八重山諸島の海図で、19世紀段階での沿岸部の地名など詳しい様子を描いている。〔参考文献〕東京大学史料編纂所研究成果報告2014-3『近代移行期歴史地理把握のタイムカプセル「赤門書庫旧蔵地図」の研究』2015年