2004年度 白百合女子大学　共通科目
「日本中世史――『洛中洛外図屏風』の世界――」主要参考文献目録

（2004年4月より。初出年は省略。図版を利用したケースは割愛。適当な文献のない場合もあります。）
　前期追加課題　（PDF。A3横でプリントアウトする。）

番外：「空海と高野山」展
　　※No.14「山水屏風」、＊No.13「弘法大師・丹生高野両明神像（問答講本尊像）」に注目

• 須藤弘敏『絵は語る3　阿弥陀聖衆来迎図−夢見る力−』（平凡社、1994年）
• 高野山霊宝館編『国宝　阿弥陀聖衆来迎図』（1997年）
• 濱田隆『日本の美術273　来迎図』（至文堂、1989年）
• 高野山文化財保存会編『国宝応徳涅槃図の研究と保存』（東京美術、1983年）
• 泉武夫『絵は語る2　仏涅槃図−大いなる死の造形−』（平凡社、1994年）
• 高野山霊宝館編『国宝　仏涅槃図−応徳三年銘−』（1999年）
• 中野玄三『日本の美術268　涅槃図』（至文堂、1988年）
• 京都国立博物館編『王朝の仏画と儀礼』（至文堂、2000年）
• 『続日本絵巻大成5・6　弘法大師行状絵詞』（中央公論社、1983・83年）
• 立松和平・武内孝善『あなただけの弘法大師空海』（小学館、2001年）
• 山根有三「養源院蔵　浅井氏関係肖像画について」（『大和文華』96、1996年）＊No.146
• 藤本正行『鎧をまとう人びと』（吉川弘文館、2000年）＊No.147
• 黒田弘子『ミミヲキリハナヲソギ−片仮名書百姓申状論−』（吉川弘文館、1995年）＊No.16

• 高野山霊宝館編『高野山の国宝−壇上伽藍と奥之院−』（2001年）＊No.13
• 村重寧「高野山水屏風研究−中世大和絵障屏画研究（一）−」（『ＭＵＳＥＵＭ』206、1968年）
• 日野西眞定「高野山水屏風について」（『歴史文化研究』2「都という文化」、1995年）

１：全般

ａ：文献目録

• 小澤弘・川嶋将生1994 『図説　上杉本　洛中洛外図屏風を見る』（河出書房新社）【参考文献】 p.130-131
  
• 黒田日出男1996 『謎解き　洛中洛外図』（岩波新書）【主要参考文献】p.207-213
  
• 上記２点の目録の補遺
  

ｂ：主な図録・画像

• 『洛中洛外図』京都国立博物館編（角川書店、1966年）
• 『洛中洛外図』日本の美術121、辻惟雄編（至文堂、1976年）
• 『日本屏風絵集成』（講談社）：第11巻・風俗画・洛中洛外
• 『近世風俗図譜』(小学館)：第3・4巻・洛中洛外
• 『標注洛中洛外屏風　上杉本』岡見正雄・佐竹昭広編（岩波書店、1983年）
• 林屋辰三郎『京の四季−洛中洛外図屏風の人びと』（岩波書店、1985年）
• 『洛中洛外図大観』（小学館、1987年）：第2巻・上杉家本
• 『都の形象　洛中・洛外の世界』京都国立博物館編（図録、1994年）：東博ミュージアムショップにあり。
• 『洛中洛外図　都の形象』京都国立博物館編（淡交社、1997年）
• 『国宝上杉家本洛中洛外図大観』CD-ROM版（小学館、2001年）
• 米沢市上杉博物館編『国宝　上杉本　洛中洛外図屏風』（2001年）
• 『週刊日本の美をめぐる21　桃山2　都のにぎわい　洛中洛外図』（小学館、2002年）
• 米沢市上杉博物館編『洛中洛外図−くらし−』（特別展図録、2003年）
• 国立歴史民俗博物館　電子企画展　歴博ギャラリー　館蔵資料画像データベース
• 東京国立博物館　カラーフィルム検索　館蔵品ギャラリー
• 京都国立博物館　収蔵品データベース

ｃ：主な研究書

• 石田尚豊編『日本の美術132　職人尽絵』（至文堂、1977年）
• 今谷明『京都・一五四七年−描かれた中世都市』（平凡社、1988年）
• 河内将芳『中世京都の民衆と社会』（思文閣出版、2000年）
• 川嶋将生『中世京都文化の周縁』（思文閣出版、1992年）
• 川嶋将生『「洛中洛外」の社会史』（思文閣出版、1999年）
• 黒田紘一郎『中世都市京都の研究』（校倉書房、1996年）
• 黒田日出男『謎解き　洛中洛外図』（岩波新書、1996年）
• 瀬田勝哉『洛中洛外の群像−失われた中世京都へ』（平凡社、1994年）
• 高橋康夫『京都中世都市史研究』（思文閣出版、1983年）
• 高橋康夫『洛中洛外−環境文化の中世史』（平凡社、1988年）
• 高橋康夫『京町屋・千年のあゆみ』（学芸出版社、2001年）
• 辻惟雄編『日本の美術121　洛中洛外図』（至文堂、1976年）
• 吉村亨『中世地域社会の歴史像』（阿吽社、1997年）

１：フロイスの見た京

• 松田毅一・川崎桃太訳1978 『フロイス　日本史』三（中央公論社）
• 柳谷武夫訳1966 『日本史　キリシタン伝来のころ』三（平凡社）
• 村上直次郎訳1927 『耶蘇会士日本通信』上（駿南社）
• 松田毅一1959 「ルイス・フロイス著「日本史」の研究――初期五畿内キリシタン史の研究史料として――」 （『キリシタン研究』第五輯、吉川弘文館）
• フロイス／松田毅一・川崎桃太編訳『回想の織田信長−フロイス「日本史」より−』（中公新書、中央公論社、1973年）
• フロイス／松田毅一・川崎桃太編訳『秀吉と文禄の役−フロイス「日本史」より−』（中公新書、中央公論社、1974年）
• 松田毅一, E・ヨリッセン『フロイスの日本覚書−日本とヨーロッパの風習の違い−』（中公新書、中央公論社、1983年）
• ルイス・フロイス著／岡田章雄訳注1991『ヨーロッパ文化と日本文化』（岩波文庫）
• ヨリッセン・エンゲルベルト2002 「ルイス・フロイスの見た都」（上田正昭監修『京都学を学ぶ人のために』世界思想社）
• 川崎桃太『フロイスの見た戦国日本』（中央公論新社、2003年）
• 東京国立博物館・京都国立博物館編『雪舟　没後五〇〇年特別展』（2002年）　＊「東福寺伽藍図」
• 西川杏太郎編『日本の美術123　頂相彫刻』（至文堂、1976年）
• 飛田範夫1999 『日本庭園と風景』（学芸出版社）
• 新城常三校注1984『神道大系　文学編　参詣記』（神道大系編纂会）＊『中書家久公御上京日記』

２：弁慶石の入洛

• 瀬田勝哉1994 「弁慶石の入洛」（『洛中洛外の群像』平凡社）
• 榊原悟1996 「日吉山王・祇園祭礼図屏風」（『国華』1202）
• 小松茂美編1977　『年中行事絵巻』（日本絵巻大成7、中央公論社）

３：祇園会

• 脇田晴子1999 『中世京都と祇園祭』（中公新書1481、中央公論社）【文献目録】
• 植木行宣・中田昭共1996 『祇園祭』（カラーブックス888、保育社）
• 祇園祭編纂委員会・祇園祭山鉾連合会編1976 『祇園祭』（筑摩書房）
• 八木透編著2002 『京都の夏祭りと民俗信仰』（昭和堂）
• 植木行宣2001 『山・鉾・屋台の祭り』白水社
• 吉田孝次郎監修1998 『祇園祭の染織美術』（アーツコレクション163、京都書院）
• 吉田孝次郎1993 「祇園会と渡来懸装染織品」（『日本研究』〈国際日本文化研究センター〉9）
• 榊原悟1996 「日吉山王・祇園祭礼図屏風」（『国華』1202）
• 亀井若菜1998 「サントリー美術館蔵「日吉山王・祇園祭礼図屏風」の制作意図――京都と近江を見る眼差し――」（『国華』1238、同著『表象としての美術、言説としての美術史』ブリュッケ、2003年、再録）
• 泉万里1993 「祭礼草紙考」（辻惟雄先生還暦記念会編『日本美術史の水脈』ぺりかん社）
• 泉万里1998 「月次祭礼図模本（東京国立博物館所蔵）について」（『国華』1230）
• 八反裕太郎2003 「京都国立博物館蔵「祇園祭礼図屏風」の史的位置」（『美術史』154）
• 田沢裕賀1992 「祇園祭を描いた絵画」（『秘蔵日本美術大観　8　ケルン東洋美術館』講談社）
• 瀬田勝哉1994 「中世の祇園御霊会――大政所御旅所と馬上役制――」（『洛中洛外の群像』平凡社）
• 河内将芳2002 「戦国期祇園会に関する基礎的考察」（『史林』85-5）＊先行研究を参照
• 河内将芳2003 「戦国期祇園会の神輿渡御について」（『世界人権問題研究センター研究紀要』8）
• 河内将芳2004 「室町期祇園会に関する一考察」（『ヒストリア』191）
• 小林健二「祝祭の風流−祇園会の山鉾と能−」（『国文学　解釈と教材の研究』48-11、2003年）
• 五島邦治「祇園山鉾風流の成立について」（『国文園田』18、1997年）
• 福原敏男1995 『祭礼文化史の研究』（法政大学出版局）
• 大阪市立博物館編1987 『社寺参詣曼荼羅』平凡社
• 下坂守編1993 『参詣曼荼羅』（『日本の美術』331、至文堂）
• 徳田和夫1990 「絵語りの中世―「祇園社大政所絵図」の祝祭性と物語性」（『絵語りと物語り』平凡社）
• 網野善彦ほか編1991　『大系日本歴史と芸能　音と映像と文字による』10・都市の祝祭−かぶく民衆−（平凡社）
• Yahoo!　祇園祭サイトリスト

４：小河通りに沿って−河の上の家・釘貫・流れ灌頂・鐘・風呂−

• 京都市編1980 『史料　京都の歴史』7・上京区（平凡社）
• 高橋康夫1988 「水上空間」（『洛中洛外』平凡社）
• 土本俊和1997 「家から家屋敷へ−戦国・織豊期京都上京における誓願寺門前の川の上の家−」（『日本建築学会計画系論文集』502）
• 早見洋平・土本俊和2002 「細川殿から御三間町へ−16世紀末・上京焼討後の都市形成−」（『日本建築学会計画系論文集』562）
• 土本俊和2002 『中近世都市形態史論』（中央公論美術出版）
• 今谷明1975 「門前検断と釘貫」（『戦国期の室町幕府』季刊論叢日本文化２、角川書店）
• 今谷明1988 「関所と釘貫−京の七口の周辺−」（『京都・一五四七年』平凡社）
• 仁木宏1997 『空間・公・共同体−中世都市から近世都市へ−』（青木書店）第�V章
• 瀬田勝哉1989 「一青年貴族の死――父・山科言国の日記から――」
  （『週刊朝日百科日本の歴史別冊　歴史の読み方９　年中行事と民俗』朝日新聞社、本文は瀬田1994『洛中洛外の群像』平凡社、に再録）
• 勝田至1992 「村落の墓制と家族」（峰岸純夫編『中世を考える　家族と女性』吉川弘文館）
• 八木透編著2002 『京都の夏祭りと民俗信仰』（昭和堂）
• 京都市編1981・1980・1985『史料　京都の歴史』4・7・9（平凡社）
• 石井進「徳政の鐘」（阿部謹也・網野善彦・石井進・樺山紘一『中世の風景』下、中公新書、1981年）
• 勝俣鎮夫『一揆』（岩波新書、1982年）
• 神田千里「鐘と中世の人びと」（『遥かなる中世』4、1980年）
• 峰岸純夫「誓約の鐘−中世一揆史研究の前提として−」（『人文学報』154、1982年）
• 入間田宣夫「散逃の作法」（『百姓申状と起請文の世界』東京大学出版会、1986年）
• 大塚活美「中世における梵鐘と人々の暮らし−京都の鐘・村落の鐘−」（『京都文化博物館研究紀要　朱雀』2、1989年）
• 笹本正治『中世の音・近世の音−鐘の音の結ぶ世界−』（名著出版、1990年）
• 鶴崎裕雄「風呂と寄合の文化」（『芸能史研究』84、1984年。中世公家日記研究会編『戦国期公家社会の諸様相』和泉書院、1992年）
• 大場修『物語ものの建築史　風呂のはなし』（鹿島出版会、1986年）
• 兵庫県立歴史博物館編『湯の聖と俗と−風呂と温泉の文化−』（1992年）
• 国立歴史民俗博物館編『中世寺院の姿とくらし−密教・禅僧・湯屋−』（2002年）

５：一服一銭／高雄観楓図屏風

• 今谷明1988 「一服一銭の茶」（『京都・一五四七年』平凡社）＊平凡社ライブラリー版では割愛
• 難波田徹1991　「社寺参詣と飲茶風俗」（『中世考古美術と社会』思文閣出版）
• 丹生谷哲一1993 「一服一銭茶小考」（『日本中世の身分と社会』塙書房）
• 吉村亨1997 「「一服一銭」と門前の茶屋」「蓼倉の檜垣茶屋」（『中世地域社会の歴史像』阿吽社）
• 広島県立歴史博物館編1993 『遊・戯・宴―中世生活文化のひとこま―』
• 竹居明男1981 「醍醐寺〓〔エン〕魔堂とその周辺――宣陽門院・九相図壁画・宗達――」（『仏教芸術』134）
• 平林文雄1978 『参天台五薹山記　校本並に研究』（風間書房）　　　
• 鈴木廣之1994 『絵は語る８　高雄観楓図屏風―記憶のかたち―』（平凡社）
• 渡邊雄二1996 「高雄観楓図の一解釈−風俗という表象の文脈−」（『デアルテ』12）
• 佐藤康宏1999 「高雄観楓図論」（『美術史論叢』16）
• 馬渕美帆2000 「狩野秀頼筆〈高雄観楓図〉について―先行図様を利用した制作方法と画面構成法の解明―」（『美術史』148）
• 鈴木廣之2001 「「風俗画」というイデオロギー―佐藤康宏著「高雄観楓図論」への異論として―」（『美術史論叢』17）
• 馬渕美帆2001 「絵巻の風俗表現と風俗画―言説と形象の視点から―」（『美術史論叢』17）
• 佐藤康宏2002 「南蛮屏風の意味構造」（『美術史論叢』18）

６：歴史のなかの犬と猫

• 横井清1986 「犬狩」（京都部落史研究所編『中世の民衆と芸能』阿吽社）
• 横井清1988 「的と胞衣」（『的と胞衣――中世人の生と死――』平凡社）
• 今谷明1988 「犬狩りの構図」（『京都・一五四七年』平凡社）
• 吉村亨1997 「中世の「犬」と河原者」（『中世地域社会の歴史像』阿吽社）
• 服部英雄2002 「犬追物を演出した河原ノ者たち――犬の馬場の背景――」（『史学雑誌』111-9）
• 辻惟雄ほか1980 『日本屏風絵集成』12・公武風俗（講談社）
• 池上洵一2001 「後三条天皇と犬狩−『中外抄』『古事談』を読む−」（池上洵一編『論集説話と説話集』和泉書院）
• 塚本学1983 「御犬様始末」（『生類をめぐる政治』平凡社）
• 塚本学1998 『江戸図屏風の動物たち』（歴博ブックレット５、歴史民俗博物館振興会）
• 小澤弘・丸山伸彦編1993 『図説　江戸図屏風をよむ』（河出書房新社）
• 黒田日出男1986 「「犬」と「烏と」」（『姿としぐさの中世史』平凡社）
• 黒田日出男1989 「動物は時代のシンボル−御伽草子の世界と史実−」（阿部謹也・大隅和雄責任編集『週刊朝日百科日本の歴史別冊　歴史の読み方10　史実と架空の世界』朝日新聞社、『歴史としての御伽草子』ぺりかん社、再録）

７：上杉本の成立（歳時のリズムと公方邸への大行列）

• 武田恒夫1990 『日本絵画と歳時』（ぺりかん社）
• 小泉義博1990 「洛中洛外図屏風の農作業風景」（『日本史研究』337）
• 飯島吉晴1990a 「門松と二人の年男−上杉本洛中洛外図左隻の正月風景(1)−」（『月刊百科』327）
• 飯島吉晴1990b 「正月の祝福芸人と遊戯−上杉本洛中洛外図左隻の正月風景(2)−」（『月刊百科』331）
• 京都部落史研究所編1986 『中世の民衆と芸能』（阿吽社）
• 藤原重雄2001 「記録に貼り継がれた絵図−東京大学史料編纂所所蔵『徳大寺公清公記』所載「車絵図」を中心に−」（『MUSEUM』575）
• 今谷明1988 『京都・一五四七年』平凡社
• 瀬田勝哉1994 「公方の構想」（『洛中洛外の群像』平凡社）
• 黒田日出男1996 『謎解き　洛中洛外図』（岩波新書）

東京大学史料編纂所≫古代史料部≫藤原重雄≫出講