本研究システムは、既存の歴史情報コンテンツの修正および新規コンテンツ追加を有識者がネットワークを介して行うことができるシステムに関する研究開発を行っており、信頼性の高い歴史的情報発信を行うためのフレームワークを確立することを目指している。
具体的には,鎌倉期の編年史料集である竹内理三編『鎌倉遺文』(東京堂出版)全46巻所収の古文書35,124件に関するデジタルコンテンツとして、東京大学史料編纂所がデジタル化した「鎌倉遺文フルテキストデータベース」に対し、修正及び関連するコンテンツの作成を支援する協調作業システムの研究開発を行う。
また,一般ユーザへのコンテンツを提供するための仕組みについても研究を行っている。
このような信頼性のある歴史的情報発信を行うためには、コンテンツ編集に多くの有識者が参加できるような基盤が必要であり、そのため共同環境下での史料の編纂・校訂作業の行うため、「鎌倉遺文バーチャル研究システム」は運用されている。
なおこのシステムの運用方針を検討中であるので、現在は一般公開を行っていない。