日本中世史(2006年度) |
担当教員 氏名 | |||||||
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藤原 重雄 | |||||||
配当学年 | クラス指定 | 必選区分 | 開講期 | 曜日 | 時限 | 単位数 | 備考 |
1・2・3・4 | 選択必修 | 通年 | 水 | Ⅳ | 4 | 等 |
副題 | 中世の内と外 |
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授業目的 概要 |
日本をとりまく国際情勢のなかで、東アジアの比重が高まっていることは、日々の生活からも感じられるこ
とであろう。「歴史認識」をめぐっては、隣接諸国との摩擦も生じている。主に問題となっているのは近代の植民地支配であり、また現代の政治であって、本講義ではこの問題を直接に取りあげない。むしろ、古代中世における列島社会と東アジア世界の基本動向をおさえ、そこから「歴史」を考えることの意味について想いをめぐらし、現代の問題とは距離をおいて冷静に見てみたい。 前期では、中世の列島内に関わるトピックについて都市鎌倉を中心に、後期では、列島をめぐる国際関係を具体的なモノ・人・場に即してお話しするつもりである。 |
授業計画 | 1.日本中世史の概要(平安~江戸初期) 2.各論:鎌倉の寺院図と荘園絵図 3.東アジア世界の基本動向(唐~明) 4.北方と琉球の歴史 5.各論:往還するモノと人、交流の場 |
評価方法 基準 |
主に各期末のレポートによる。各期の中程に期末レポートの準備を兼ねて小課題がある。また、毎回講義後に着眼点・疑問点を記したメモを提出してもらう。 |
準備学習 学生への要望等 |
講義では適宜、その時々に博物館・美術館で展示されている中世の文化財について説明するので、是非お出
かけください。それらの解説やレポートの書き方など、「日本中世文化史」と同じ講義内容になることがあるので、できれば同一年次に連続しての受講は避けてください。前期は鎌倉や金沢文庫など実際に行くことができる地域を話題に取りあげますので、実際に足を運んでみてください。 高校で日本史を選択していない方は、知人などから教科書・副教材を譲り受けて、自宅で参照できるようにしてください。みなさんは非必修化の被害者なのですが、多少の努力もお願いします。 |
テキスト | 適宜指示もしくはプリントを配布する。 |
参考文献 | 『よみがえる中世』全8巻, 平凡社,
1988-1994. 高橋慎一朗.『武家の古都、鎌倉』.山川出版社(日本史リブレット21), 2005. 浅見龍介編.『朝日百科日本の国宝別冊 国宝と歴史の旅7 鎌倉大仏と宋風の仏像』.朝日新聞社, 2000. 村井章介.『中世日本の内と外』.筑摩書房(ちくまプリマーブックス128), 1999. 村井章介.『東アジアのなかの日本文化』.放送大学教材, 2005. 村井章介.『中世倭人伝』.岩波書店(岩波新書新赤版274), 1993. 村井章介.『海から見た戦国日本』筑摩書房(ちくま新書127), 1997. |
備考 |