東京大学史料編纂所史料集発刊100周年記念 特別展

時を超えて語るもの―史料と美術の名宝―


 歴史研究にとって信頼できる史料集の編纂と出版は不可欠です。東京大学史料編纂所は、明治以来、国の内外から史料を収集して研究し、『大日本史料』や『大日本古文書』などの基本史料集を刊行してきました。1901(明治34)年の発刊からすでに約1000冊を数えます。
 研究編纂の過程で集まった古文書・絵図・絵巻などの史料には、歴史史料として質が高いばかりでなく、美術的にも優れたものが多く含まれています。史料集発刊100周年を記念して行う特別展は、史料編纂所と東京国立博物館の所蔵品を中心とした公家日記、武家文書、絵図・絵巻類など国宝・重要文化財を含む貴重史料160余件を一堂に展観します。
 普段は研究者でも目にすることの少ない貴重な史料を、この機会にひろく一般の方々にもご覧いただき、あらためて過去との出会いを体験していただければ幸いです。
 


開催要項

会期/2001(平成13)年12月11日(火)〜2002(平成14)年1月27日(日)
会場/東京国立博物館平成館(上野公園)
開館時間:午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日/月曜日(ただし12月24日と1月14日は開館)、12月25日〜2002年(平成14)年1月3日、1月15日は休館
            観覧料/一般 1000円、高校・大学生 600円、小・中学生 300円
(20名以上は団体料金あり)
12月11日〜1月14日小中高生無料



主催/東京大学史料編纂所・東京国立博物館
後援/文化庁
特別協力/日本電気株式会社・富士写真フイルム株式会社
協力/朝日新聞社





展示の概要

落合左平次背旗
落合左平次背旗(鳥居強右衛門逆磔図)


展示は三部構成となっています。

第一部は史料・美術展示です。史料・美術展示は、「公家日記の世界」、「 武家文書の世界」、「 鎖国と開国」、「国絵図の世界」 、この4つのコーナーから構成されます。史料編纂所と東京国立博物館の所蔵品を中心に、選び抜かれた貴重史料およそ150点が一堂に展示されます。

第二部は「東京大学史料編纂所のあゆみ」です。このコーナーでは、史料編纂所の歩みをご紹介し、史料の研究や編纂というものがどのようなものであるか、わかりやすく展示します。また、東博摸本の洛中洛外図屏風の復元模写が展示されるほか、修補・修復、影写、模写など、貴重な史料の収集と保存にあたる専門技術の粋をお見せします。

第三部が「歴史学のデジタル・ミュージアム」になります。これはコンピュータとマルチメディアのコーナーです。ここでは、史料編纂所が蓄積してきた歴史情報データベースへ実際にアクセスしていただき、また、デジタル技術に基づいた最新の歴史学の成果を、音と映像のマルチメディアによってわかりやすく展示します。

詳細は展示紹介をご覧ください。


【公家日記の世界】 【武家文書の世界】【鎖国と開国】 【国絵図の世界】【東京大学史料編纂所のあゆみ】 【歴史学のデジタル・ミュージアム】

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