
所蔵史料の内で、1 件の国宝、1 9 件の重要文化財をはじめ、古い時代の原本や古写本、史料として希少なものは貴重書に指定し、管理や利用に特に注意を払っています。
貴重書は、壁面に桧材で内張りした特別収蔵庫あるいは貴重書庫に収め、利用頻度の高い史料については閲覧用に写真帳を作成して原本の保存に努めています。
国宝
島津家文書(848 巻、752 帖、2689 冊、4908 通、160 鋪、207 枚、2 幅、附 文書箱32 合)
平安時代より江戸時代に至る薩摩藩島津家重代相伝の文書群。原本。(平成14 年指定)
重要文化財
平安時代後期の公家藤原頼長(1120 ~ 56)の日記。古写本。(昭和32 年指定)
平安~鎌倉時代の公家三条実房(1147 ~ 1225)の日記。自筆本と古写本。(昭和32 年指定)
南北朝時代の公家三条公忠(1324 ~ 83)の日記。自筆本と写本。(昭和32 年指定)
鎌倉時代に出来た百科便覧。古写本。(昭和32 年指定)
平安時代末期の和歌集序文を集めたもの。原本。(昭和38 年指定)
大仏再建に尽力した僧重源(1121 ~ 1206)の造寺・造仏記録。自筆本。(昭和41 年指定)
江戸後期の幕臣近藤守重(1771 ~ 1829)の著述稿本など。自筆本。(平成4 年指定)
室町時代の公家三条西実隆(1455 ~ 1537)の日記。自筆本。(平成7 年指定)
元亨4 年(1324)、薩摩国日置北郷で実施された下地中分の際の日置北郷に関する絵図。原本。(平成9 年指定)
薩摩藩の史官伊地知季安・季通父子が、薩摩藩関係史料を書写し編年に集成したもの。
自筆稿本。(平成9 年指定)
大隅国台明寺の旧蔵文書で、平安・鎌倉時代のものが大半を占める。原本。(平成10 年指定)
上井覚兼日記(27 冊、附 伊勢守心得書1 冊、天正四年正月中御規式之日帳1 冊)
島津義久の家老上井覚兼(1545 ~ 89)の日記で、戦国時代の世相や武人の生活を描く。
自筆本。(平成10 年指定)
江戸幕府に儒学をもって仕えた林家代々の史料。学術・職務・家産関係。(平成14 年指定)
薩摩の二階堂家に伝わった鎌倉時代から江戸時代にわたる史料群。(平成19 年指定)
薩摩の比志島家に伝わっていた文書群。鎌倉・南北朝時代のものが大半を占める。
(平成20 年指定)
平安~鎌倉時代の僧侶慈円(1155~1225)の夢とその考察を記す。古写本。
(平成26 年指定)
嘉靖35年(1556)11月3日付で、明朝の使者蒋洲が対馬島宛に倭寇禁圧を求めた咨文。
(平成28 年指定)
中院一品記(13 巻、附 目録4 通)
南北朝期の公家中院通冬(なかのいんみちふゆ、1315~1363)の日記。自筆本と古写本。
(平成29 年指定)
明の神宗の萬暦23年(文祿4年)2月、神宗が前田玄以に都督僉事の官職を授けた際の辭令書。
(平成29 年指定)
 拾芥抄 |
 南無阿弥陀仏作善集 |