Dr.K とは何か
と問われて、一言で答えるのは難しいが、例えば『東京大学史料編纂所の現状と課題』(1996年7月)では、以下のように紹介されています。
中島圭一 中世史料部門 助手 博士(文学)(東京大学より取得) 31歳 1993年採用
研究テーマ 中世経済史
(内容)文献史料のほか、考古学的調査のデータも集積・活用しながら、中世における貨幣経済の実像を究明する。
〔論文〕「寺院長福寺の成立と展開」石井進編『長福寺文書の研究』山川出版社、92.1/「中世京都における土倉業の成立」『史学雑誌』101編3号、92.3/「西と東の永楽銭」石井進編『中世の村と流通』吉川弘文館、92.12/「三条西家と苧商売役」『遥かなる中世』12号、92.12/「中世京都における祠堂銭金融の展開」『史学雑誌』102編12号、93.12/「文献から見た貨幣―中世史学の動向―」『出土銭貨』創刊号、94.4/「中世後期における土倉債権の安定性」勝俣鎭夫編『中世人の生活世界』山川出版社、96.3/「能ケ谷出土銭の史的位置」能ケ谷出土銭調査団編『町田市能ケ谷出土銭調査報告書』96.3
〔史料校訂〕石井進編『長福寺文書の研究』山川出版社、92.1(共同校訂)
〔学会報告〕「中世貨幣の普遍性と地域性」第6回「考古学と中世史研究」シンポジウム 中世日本列島の地域性(帝京大学山梨文化財研究所主催)、95.7
〔講演〕「中世の貨幣システム」シンポジウム「中世の町田を考える−能ケ谷出土銭の謎」(町田市能ケ谷出土銭調査団主催)、95.11
上記の内、1995年7月のシンポジウム報告は、その後「中世貨幣の普遍性と地域性」(網野善彦他編『中世日本列島の地域性』名著出版、1997年1月)として刊行されています。
日本中世史の研究以外にも、関心の対象は多岐にわたりますが、そちらについては他のページをご参照願います。
September 1997; nakajima@hi.u-tokyo.ac.jp