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湯代領収書

パリ 1865年10月15日


 コリセー街の風呂屋が発行したもの。柴田はジャン・グージョン街の借宅で
は、浴湯を近辺の「浴舗」から取り寄せることにしており、風呂番1名を雇用
していた。このため、湯を取り寄せるのに1週間分で28フランがかかったので
ある(裏に「湯代二十八フ」との墨書あり)。

 借家に要する経費はばかにならず、最終的にはホテルの宿泊料と大差は無
かった、と福地源一郎は述べている(「懐往事談」)。湯代領収書はパン代領
収書とともに、最も点数の多い領収書群である。

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June 1996;