地理、地図などの本
(B f 1) 京都絵図
2枚。
寛保元年(1742年)に出版された第二版。
1686年に原版が刊行され、1741年に印刷された第二版である。名所説明をしながら、都市とその環境を描いている。
(B f 2) 本朝国郡建置図説
1枚。
檜山義慎著。
文政6年(1823年)付の佐藤一斎による序文が書かれている。
神武天皇の統治(660年)から天長元年(824年)の淳和天皇までの様々な国郡の発展を、絵を用いて描いた書物。
(B f 3) 万世泰平図説
1枚。
檜山義慎著。
文化12年(1815年)付の立原翠軒による序文が書かれている。
(B f 4) 江戸名所図会
第1巻から第7巻。20冊。
斎藤幸雄編纂。
長谷川雪旦画。
天保7年(1836年)版。
この記念碑的な作品は、北斗七星になぞらえて全7巻からなっている。江戸の都市は、将軍の城を中心に、北斗七星の位置に見立てた7つの地域に分けられた。あらゆる有名な場所、たとえば寺社、景勝地、旧跡などが写実的な表現や豊富な図画で描かれた。斎藤幸雄により、寛政年間(1789-1801年)に原本が編纂されたが、彼の息子、県麿が増補して再版、結局、県麿の息子月岑により完成した。このように作品が世に出るまでに、30年以上に渡って受け継がれて完成した。斎藤幸雄は1799年、63歳で死去。
(B f 5) 厳島図会
第1巻から第10巻。10冊。
岡田清編纂。
山野峻峯斎画。
釈南峰編図。
天保13年(1842年)刊行。
厳島神社に版木が保管されている。
偉大なる厳島神社の詳細な案内図説。最初の5巻は厳島に散在している主な神社やその他の神社、また仏教寺院の、建物や様々な名所の特徴、儀式や祝祭などについて、言葉と絵で説明している。後の5巻には神社に保管されている貴重な宝物の模写が説明とともに描かれている。序文には、この図会が1828年に描かれ始め、1842年に完成したことが記されている。著者の岡田清は広島の著名な学者で、この作品を完成させるために私財を使い果たしたという。
(B f 6) 道中駄賃付并図
1巻。
旅行地図の一種で、様々な重要な道、たとえば東海道、木曽街道、中山道、または奥州仙台への道など、江戸日本橋より始まる道について、距離や重要な宿場、乗物の運賃などの補足情報などを付した書物。
(B f 7) 身延鑑
第1、2、3巻。絵入り。3冊。
絵入り。3冊。
宝暦12年(1762年)版。
有名な弘法大師が創設した僧院がある、仏教の聖なる山、身延についての情報が書かれている。
(B f 8) 番付類張込帳
1冊。
「浮世かしこの番付」、「あほうらしい番附」、(文政期、1810-1830年)、「芝居好へんくつ論」、「投扇興図会」など全部で60の面白い番付が含まれている。