13.「賀茂別雷神社文書」の調査・撮影

二〇一八年八月五日~七日、二〇一九年三月二五日~二七日の二度にわた
って、賀茂別雷神社(京都市北区)に出張し、同社所蔵文書の調査・デジタ
ル撮影を行った。近年の編纂所による撮影は、同神社のご協力を得て、二〇
一〇年度より継続して行なっている。〈br〉
 「賀茂別雷神社文書」については、一九九七年年度~二〇〇二年度にかけ
て京都府教育委員会が、一九四五年(昭和二〇)以前の文書の網羅的調査を
実施し、目録を刊行している(『京都府古文書調査報告書第十四集 賀茂別
雷神社文書目録』京都府教育委員会 二〇〇三年三月)。その整理番号によ
れば、今年度撮影したのは、土蔵に保管されているⅡ―B(社司・氏人)―
三(相論)の全点(一七六点)およびⅡ―B―四(書状)の全点(一一三
点)、Ⅱ―E(賀茂六郷)―三(近郊社領)の全点(二一六点)、Ⅱ―H(禁
制)の六七号(永正八年七月一五日細川政元禁制)と六八号(永正二年九月
二日細川高国禁制)である。
(遠藤珠紀・遠藤基郎・金子拓・川本慎自・高山さやか・高橋敏子・林晃弘)

『東京大学史料編纂所報』第54号