二〇一六年一一月一九日から二四日まで、巨鼇山地蔵院萩原寺（香川県観音寺市大野原町萩原）に出張し、同寺所蔵地蔵院聖教について調査およびデジタル撮影をおこなった。本調査は、一九八八年度より継続しており、今回は第三六回にあたる。
　本年度は、昨年度および一昨年度に新たに経蔵内から見出した聖教類の整理および修補の作業をおこない、そのうちの一二六点について調書を採取した。また、これまで調査済みの聖教のうち江戸時代中後期の聖教二五七点についてデジタル撮影をおこなった。なお、今回の調査には、本所元教員の厚谷和雄氏および高橋典幸氏（現在本学文学部）にもご参加いただいた。貴重な所蔵史料の調査を許可された萩原寺住職秋山行徳氏に謝意を表する。
（井上　聡・遠藤珠紀・黒須友里江・末柄　豊・畑山周平・山口悟史・山口英男）