20.京都大学総合博物館・文学部古文書室所蔵史料の調査

二〇一六年二月二三日、京都大学総合博物館および文学部古文書室所蔵の中近世史料を調査した。古文書室助教・山田徹氏(当時)には大変お世話になった。ここに謝意を表する。主要な書目の簡単な調書を掲げる。
(以下、個々の史料内容は略し、書名・請求番号等のみを示す。)
【大東文書】 [25大東/327 /1・2] 二巻
 史料編纂所架蔵影写本[3071.65-57](一九三三年影写)・写真帳[6171.65-21]あり。『春日神社文書』参(一九四二年)に「大東家旧蔵文書」として翻刻(以下『神』と略す)、永島福太郎校訂『春日大社文書』六(一九八六年)では再録せず。影写本では、端裏書・裏書・裏花押の類を写さず、『神』の翻刻でも未収。裏打もあるため判読は難しいが、可能な範囲で付記した。
【一乗院文書】
 史料編纂所影写本[3071.65-5]・写真帳[6171.65-66] があるも、全点は網羅できていないようである。
[1114] 興福寺三綱補任(紙背:貞治四年具注暦)
[1115] 興福寺三綱補任(紙背:応永二十六年仮名暦・応永二十八年仮名暦)
[2059] 興福寺三綱補任(紙背:応永二十七年仮名暦・応永二十八年仮名暦)
[62] 於一乗院殿猿楽芸能之記 (紙背四通あり)
[63] 簡要類聚鈔 第一 (紙背二七通あり)
【日本史学研究室和書別置】
中臣祐称記[ 特/26/ 別置]
雑筆集[ 特/す2]
(林晃弘・堀川康史・藤原重雄)

『東京大学史料編纂所報』第51号