醍醐寺出張報告

昭和四十四年八月二十日から二十六日までの七日間、京都市醍醐寺に出張して、前年度に引き続いて同寺所蔵の古文書・古記録の調査・撮影を行った。本年は第七十四函から第八十二函第八括までの約九函を調査し、これを撮影してマイクロフィルム五巻に収めた。
 今回調査の文書・記録は宗儀関係及び宗門の師承関係のものが主であって、御修法関係の文書及び附法状・印可状・血脉・譲与状・請文等で、平安時代より明治時代に至る各時代に亘っており、多数の原本を伝えている。
 (花田雄吉・岡田隆夫・高沢実)

『東京大学史料編纂所報』第5号