奈良国立博物館における『愚昧記』原本紙背の調査・撮影

二〇〇七年九月一〇~一四日、一八~二一日、二五~二七日、奈良市奈良
国立博物館において、(株)文化財保存により解体修理中の本所所蔵重要文
化財『愚昧記』原本第一・第三・第四・第八巻紙背の調査・撮影を行った。
 これら原本には江戸時代の修理により裏打が施されていたが、今回の解体
修理の機会を利用して裏打紙の無い状態で紙背を撮影したものである。また、
大日本古記録『愚昧記』編纂のため、紙背文書を調査し、原稿を作成した。
なお、調査に際して遠藤珠紀氏の協力を得たことを特記し、深く感謝する。
                              (尾上陽介)

『東京大学史料編纂所報』第43号