九月一二日から一九日、コレージュ・ド・フランス日本学高等研究所（パリ）において、同所寄託のベルナール・フランク氏蒐集の寺社札の調査撮影を行った。本調査は、二〇〇二年度に開始され、昨年二〇〇三年度よりは、國學院大學の21世紀ＣＯＥ「護符・起請文研究」グループ（「神道と日本文化の国学的研究発信の拠点形成」プログラム・拠点リーダー、小林達雄）および、「護符の文化的・社会的意味に関する基礎的研究」グループ（代表國學院大学千々和到）との共同調査となった。本二〇〇四年度調査においては、國學院側の調書取りと史料編纂所側の全点撮影（デジタルカメラ）を果たした。このうち撮影は、昨年度撮影分の再撮影（五五カット）と、昨年度未撮影分である。未撮影分は、未整理分を対象とし、約一九〇点（約三〇〇カット）に及んだ。これにより撮影は完了した。未整理分の整理を含め、今後の詳細な調査は、國學院グループを中心に進められることとなる。

（菊地大樹・松澤克行・遠藤基郎）