52 和歌山市立博物館所蔵林文書の調査・撮影

二〇〇四年六月二三日より二五日まで、和歌山市立博物館に出張し、同館所蔵林文書の調査・撮影を行った。林文書は和歌山市吉原の中言神社の社家林家に伝わったもので、平安末期から近世までにわたる在地史料である。文書数は中世末以前のものだけでも三〇〇通をゆうに越え、在地社会研究のうえでは注目される史料である。その全容については三尾功「林家文書目録について」(『和歌山市史研究』二四、一九九六年)を参照されたい。なお、調査にあたっては和歌山大学教育学部の海津一朗氏の協力を得た。記して謝意を表したい。

(榎原 雅治・井上 聡・谷 昭佳・中村 尚暁)

『東京大学史料編纂所報』第40号