42.春日大社所蔵史料の調査・撮影

二〇〇三年九月十七日より十九日の間、春日大社に出張し、所蔵史料の調査・撮影を行った。調査は春日大社のご高配のもと、宝物殿主任学芸員松村和歌子氏にご対応いただいた。ここに謝意を表す。また、奈良文化財研究所歴史研究室長綾村宏氏よりご指導を賜った。以下、『春日神社記録目録』(昭和四年、社務所)にもとづき、二〇〇一・〇二年度調査の未報告分とあわせて、簡単な所見を示す。社記類については、大東延和「春日社記の成立過程について」(『瀧川政次郎先生米寿記念論文集 神道史論叢』国書刊行会、一九八四年)および永島福太郎校注『神道大系 神社編十三 春日』(一九八八年、以下『神道大系』と略す)に詳しく、『神道大系』に翻刻・解題のあるものについては、書誌事項に省略に従ったところがある。ただし『神道大系』では、翻刻での紙継目の注記が史料一点のなかでも網羅的でないため、煩瑣になるが一紙毎の書出を示した。法量は縦×横(単位はセンチメートル)。†は今回マイクロフィルムで撮影したもの。
(中略)
                              (尾上陽介・井上 聡・藤原重雄)

『東京大学史料編纂所報』第39号