58.沖縄県における奄美諸島史料の調査

二〇〇二年一一月一六~一九日、二〇〇三年二月二二~二五日、沖縄県に出張し、沖縄県所在の奄美諸島関係前近代史料の調査を行った。二〇〇二年一一月一八・一九日及び二〇〇三年二月二三~二五日には、那覇市歴史資料室において、琉球家譜の複写本を調査し、奄美諸島関係及び琉球・薩摩関係、琉球・日本関係記事の調査を行った。これは、ここ数年来、同室所蔵の家譜複写本を『氏集』の順(便宜、後ろ(最後尾は番外と二十一番)から)に総めくりしている作業であり、今年度は十七番から十二番まで進んだ。それらの成果は、いずれまとめて発表する。史料の縦覧を許可された歴史資料室田名真之室長に謝意を表する。また、二〇〇二年一一月一七日には、沖縄県立図書館郷土史料室、二〇〇三年二月二二日には沖縄県公文書館、同年三月二二・二三目には浦添市立図書館沖縄学研究所において、奄美諸島の系図、琉球家譜等を調査した。この調査は、特別推進研究(COE)「前近代日本史料の構造と情報資源化の研究」によるものである。

                               (石上英一)

『東京大学史料編纂所報』第38号