55.大分県立先哲史料館及び長崎県立図書館史料の調査

二〇〇三年三月十九日から二十一日までの三日間、キリシタン関係遺跡資料と、キリシタン及び長崎町史科の調査に当たった。大分市では大分県立先哲史料館において、同館研究員三重野誠氏及び同県教育委員会文化財研究所学芸員田中祐介氏とキリシタン教会関連墓地跡地について意見を交換し、発掘現場を視察してキリシタンの遺物メダイの試作品等を確認した。長崎県立図書館では、キリシタン文書「西道仙 切支丹文書書留」、明治初期印刷の木版刷「破提宇子」、及び「町年寄発端並びに由緒書抄」と「大友由緒書」等の調査を行なった。

                              (五野井隆史)

『東京大学史料編纂所報』第38号