35.阿刀家伝世資料の調査・撮影

科学研究費補助金による基盤研究「東寺における寺院統括組織に関する史料の収集とその総合的研究」の一環として、二〇〇二年九月二十五・二十六日、および十一月二十五日から二十七日までの二回にわたって京都国立博物館に出張し、同館所蔵「阿刀家伝世資料」の調査とマイクロ撮影を行った。
 今年度撮影を行ったのは、主として近世に作成された史料で、「末寺執行日記」や「諸職補任」の類である。来年度も引き続き撮影を行う予定であり、撮影史料目録については、一応の撮影終了時に掲載する予定である。
 なお秋の調査には、京都府立総合資料館黒川直則氏・日本学術振興会特別研究員阿諏訪青美氏に同行・協力を願った。また調査・撮影にあたって、京都国立博物館の下坂守氏・羽田聡氏の協力を得た。厚く感謝申しあげる。

            (金子 拓・高橋慎一朗・谷 昭佳・高橋敏子)

『東京大学史料編纂所報』第38号