茨城県立歴史館収集近世大名史料マイクロフィルムの調査

一九九六年一月一六日・一七日の両日、水戸市の茨城県立歴史館に出張した。
同館が従来よりマイクロフィルム撮影等によって収集してきた茨城県内関係史料のうち近世大名史料に関する情報を確認することを目的とし、今回は、常陸谷田部藩関係文書(原本は栃木県茂木)・下総古河藩関係文書(原本は古河市)の前期政治史関係史料を中心に調査した。とりわけ谷田部細川家史料は、現在近世第二室で刊行中の『大日本近世史料 細川家史料』の肥後熊本細川家の分家であり、それとの関係を注意したが、近世初期の本家との関係を示す史料は、マイクロの範囲ではあまり確認できなかった。
                                (小宮木代良)

『東京大学史料編纂所報』第31号