大日本古文書家わけ第十八「東大寺文書別集一」(東京大学所蔵文書之一)

家わけ第十八東大寺文書は、第一より第五までは東大寺旧蔵文書にして、第六以降は、本寺現蔵のものを続刊中(既刊六・七・八・九)なり。本寺現蔵文書と旧蔵文書とのまぎれを避くるため、今後旧蔵文書刊行に際しては『別集』として本編と区別す。
 本冊は、東京大学所蔵東大寺文書のうち文学部所蔵文書を、概ね(明確に連券たるもの以外は)編年順に排列し、弘仁九年より延文三年七月二十六日に至る文書一一二点、紙背文書・具書案を含めては一七四通、及び写真二十九点を収む。
 なお本冊に収めた個々の文書の説明は、各文書の按文及び註に記するに従いあえてここにしるさず。正誤表(一)は本冊に貼附するも、発行時正誤表(二)を印行するにいとまなきにより次冊に附す。因に第十二・十八・十九二一十七号文書と第二十七号紙背文書(長寛二年九月十日)の六通は「平安遺文」に収載もれの文書である。
担当者 菊池武雄。
(目次一六頁、本文二九四頁)

『東京大学史料編纂所報』第3号 p.66*-67