大日本近世史料「市中取締類集六名主取締之部二」

市中取締類集は、江戸幕府の町奉行所が、江戸の行政に関して参考となる書類をえらんで、部類別に整理編纂したものである。編集されている書類の年代は、天保十二年にはじまり文久三年におよぶが、先例参照あるいは関連書類として必要なものは、これ以前の年代の書類をも採録している。またこの類集は、編纂の時期により、市中取締類集、同追加、市中取締続類集に分かれており、それぞれに収載されている書類の年代および原本冊数は次のとおりである。

『東京大学史料編纂所報』第1号 p.31*-32