■ 遙かなる中世 総目次


  第1号 (1977年3月)

執筆者
論文名

山本博也
田中稔氏「院政と治承・寿永の乱」をめぐって
3
村井章介
蒙古襲来と鎮西探題の成立
3
神田千里
中世後期における「無縁所」について
4
河内祥輔
戸田芳実氏の「宅の論理」について
10
服部英雄
『政基公旅引付』が記さなかった下剋上の中世村落
12
近藤成一
真壁調査記
16
湯沢典子
常陸国竹来郷に関する一史料
18
佐藤 信
常陸国新治「郡衙址」廃寺址を見学して
20
山中恭子
はるかなる中世
21
佐藤 信
群馬県三遺跡見学記
21


  第2号 (1977年12月)

執筆者
論文名

松尾剛次
〔報告要旨〕 中世非人に関する一考察
2
安田次郎
〔報告要旨〕 庄園制下における土地所有 作手・百姓名・「農民的職」をめぐって
3
植田信広
〔報告要旨〕 鎌倉幕府の裁判における規範と論理序説 「不論理非」についての一考察
5
伊藤正敏
〔報告要旨〕 平安後期寺院権門の性格について
5
五味文彦
〔報告要旨〕 座の二つの特質
6
五味文彦
平家領備後国大田庄
6
山本博也
鎌倉幕府についての覚え書き 上横手雅敬氏「鎌倉幕府と公家政権」にふれて
12
服部英雄
九州探題(鎮西管領)の肥前国守護職兼補について 南北朝以降
20
山中恭子
『政基公旅引付』よりエチュード二題
24
佐藤 信
発掘独想
31
桜井嘉人
新田庄周辺見学旅行報告
32
服部英雄
圃場整備(農業構造改善)事業と遺跡保存の立場
34


  第3号 (1979年3月)

執筆者
論文名

義江彰夫
〔報告要旨〕 中世在地社会論の試み
1
服部英雄
〔報告要旨〕 中世史研究と考古学 関東地方における城館および荘園遺構をめぐって
4
湯沢典子
〔報告要旨〕 中世後期在地領主層の一動向 近江国甲賀郡の地侍連合について
5
石井 進
〔報告要旨〕 「はるかなる中世」?
7
千々和到
〔報告要旨〕 起請文をめぐる二、三の問題 戦国期一向衆の起請文を中心として
8
藤原良章ほか
常陸国真壁郡「竹来郷」調査記
10
服部英雄
有名無実
22


  第4号 (1980年10月)

執筆者
論文名

山中恭子
中世のなかに生まれた「近世」 戦国大名武田氏の場合
1
神田千里
鐘と中世の人びと
20
義江彰夫
ドイツの中世都市から
26
榎原雅治
〔報告要旨〕 鎌倉末期・ある山村の形成
35
近藤成一
〔報告要旨〕 文書様式にみる鎌倉幕府権力の転回
36
湯沢典子
〔報告要旨〕 東寺領山城国久世庄の「名主職」について
37
ジャン・ウィズナム
〔報告要旨〕 前近代労働史に関する一つの試み
38


  第5号 (1982年11月)

執筆者
論文名

五味文彦
洛中散在の輩
1
安田次郎
大和国東山内一揆
11
湯沢典子
中世一揆史研究によせて 講座『一揆』読書会より
27
山田 渉
戦国期研究の一・二の視点 池享「戦国期研究の成果と課題」を読む
32
坂井孝一
〔報告要旨〕 中世奈良の検断に関する考察
38
山家浩樹
〔報告要旨〕 応永期の室町幕府奉行人
39
榎原雅治
〔報告要旨〕 中世後期荘官層に関する一考察
40


  第6号 (1985年3月)

執筆者
論文名

新田一郎
『兵庫北関入舩納帳』に関するメモ
1
服部英雄
長門国堅田弁財天池水聞書
11
本郷和人
『高野春秋』について
31
藤原良章
随想 樹の上
39
上杉和彦
〔報告要旨〕 中世初期の国司発給文書機能に関する一考察
49
小泉恵子
〔報告要旨〕 中世貴族社会の構造について
50
桜井英治
〔報告要旨〕 中世窯業の成立と展開
51
義江彰夫
〔報告要旨〕 摂関院政期の朝廷刑罰体系 勅裁と使庁裁
52
鴇田 泉
〔報告要旨〕 鶴岡八幡宮と東国御家人
54
山田邦明
〔報告要旨〕 後北条氏の家臣団編成と領域支配
56


  第7号 (1986年12月)

執筆者
論文名

服部英雄
その後の能登・岩井川 中世的水利慣行の終焉と近世的水利秩序の形成
1
榎原雅治
山伏が棟別銭を集めた話
33
久留島典子
湖西の一境相論から 近江小松伊藤氏とその文書
47
山室恭子
伊達家臣片倉氏における中世と近世
56
藤原良章
買えなかった一通の文書から 花押が語る足利直冬
61
服部英雄
松笠考
82
鴨川達夫
〔報告要旨〕 戦国大名毛利氏と芸備国衆
92
本郷和人
〔報告要旨〕 鎌倉中期の朝廷訴訟について
93
小泉恵子
〔報告要旨〕 中世前期における下級官人の動向について
94


  第8号 (1987年9月)

執筆者
論文名

小泉恵子
松梅院禅能の失脚と北野社御師職
1
山家浩樹
申次の奉書
10
桜井英治
三つの修理職 非官司請負体系と天皇支配
15

〔史料紹介〕 中原康富邸の位置について
29

〔史料紹介〕 『満済准后日記』紙背文書から
33
本郷和人
『満済准后日記』から
38
新田一郎
「問注所氏」小考 太田氏を中心に
50


  第9号 (1988年11月)

執筆者
論文名

山室恭子
後北条氏と印判状
1
奥田 環
後白河院政における「議奏」
19
新田一郎
「覆勘沙汰」覚書
27
家永遵嗣
足利義教初期における将軍近習の動向
42
中島圭一
日銭屋考
59
鴨川達夫
戦国大名毛利家の「家人」について
67
小川 央
〔報告要旨〕 中世京都の「河原者」
75
犬飼 智
〔報告要旨〕 「吉記」寿永二年七月九日条の"院中沙汰"について
76
秋山喜代子
〔報告要旨〕 「乳父」に関する一試論
77


  第10号 (1989年10月)

執筆者
論文名

坂井孝一
「住宅検断」小考
1
高橋慎一朗
六波羅探題被官の使節機能
13
秋山喜代子
皇子女の養育と「めのと」 鎌倉前半期を中心に
22
上杉和彦
中世の文書をめぐる意識と行動
40
近藤成一
中家相伝の所帯、他人知行の号を残さず
50
高田陽介
山門膝下における葬式寺院の登場をめぐって
58
錦織 勤
〔報告要旨〕 平安末期の大領と郷司
68
牛山佳幸
〔報告要旨〕 中世の尼寺と尼
69
須佐素子
〔報告要旨〕 在地寺院と守護支配 紀伊国三上荘大野郷
70


  第11号 (1991年12月)

執筆者
論文名

伊藤正敏
荘園領主権力の変質 高野山金剛峯寺の事例
1
東島 誠
「義経沙汰」没官領について 鎌倉幕府荘郷地頭職の制度的確立に関する一試論
9
犬飼 智
他人とは無縁である
28
高田陽介
尼崎の墓所掟をめぐって
35
金子 哲
民法579条とその周辺 現在に生き残る「本主権」
46
本郷和人
『長福寺文書の研究』補遺 人名比定について
51


  第12号 (1992年12月)

執筆者
論文名

家永遵嗣
「別奉行」制の源流と引付方
1
中島圭一
三条西家と苧商売役
20
斉藤研一
「落す」と「破る」 中世前期にみる安産のまじない
31
阿部浩一
戦国期東国の暦・私年号に関する一考察 甲斐国『妙法寺記』『王代記』と三島暦を素材として
41
宇佐見隆之
中世若狭湾の「浦」支配の一齣 代銭納・現物納からのアプローチ
53
末柄 豊
細川政元と修験道 司箭院興仙を中心に
64


  第13号 (1994年1月)

執筆者
論文名

五味文彦
中世の人と空間 長福寺文書の中世
1
山田康弘
十四世紀前中期の動乱期における京郊中小豪族の動向 梅津氏を素材として
8
高橋慎一朗
長福寺文書にまぎれこんだ大徳寺文書
17
史料紹介
長福寺文書・補遺
22
高田陽介
「村の墓・都市の墓」シンポに寄せて
27
平井良直
安土城天主六階障壁画に関する『天守指図』の整合性について
37


  第14号 (1995年3月)

執筆者
論文名

藤木久志
生命維持の習俗三題
1
井上 聡
中世菅浦の前田
14
田中克行
村の紛争解決と乙名・文書 近江国菅浦惣庄の場合
25
桜井英治
所質考
37
上杉和彦
中世成立期刑罰論ノート 身体拘束を中心に
55
新田一郎
「大犯三箇条」異説 「常識」の再検討
67
鴨川達夫
「惣無事」令関係史料についての一考察
77


  第15号 (1996年3月)

執筆者
論文名

佐藤全敏
検非違使別当の奏下について
1
菊地大樹
奈良時代の僧位制と持経者
15
藤原重雄
最勝光院御所障子絵ノート 『玉葉』記事の解釈をめぐって
28
高橋典幸
御家人役研究の一視角
42
三上喜孝
久原本『貞永式目』所引『唯浄裏書』考
57
前川祐一郎
「情報」としての徳政令 嘉吉元年の土一揆と室町幕府徳政令の検討から
66


  第16号 (1997年5月)

執筆者
論文名

坂井孝一
『嘉元記』に見える「延年」
1
高橋典幸
中世法隆寺と龍田社
20
高田陽介
常楽寺市場の開設
30
稲葉継陽
法隆寺直務代官の儀礼と収取
40
安田次郎
田地に立てる神木 「シメを立つ」と「シメを引く」をめぐって
51


  第17号 (1998年10月)

執筆者
論文名

本郷和人
『鎌倉時代の綸旨・院宣』入門
1
前川祐一郎
ある鎌倉幕府追加法の施行
16
藤原重雄
最勝光院御所障子絵ノート(続) 空間の復元、「第一の冥加」
23
橋本 雄
遣明船と遣朝鮮船の経営構造
34
井上 聡
中世法隆寺の市場経営をめぐって 二つの「納帳」と常楽寺市場
59


  第18号 (2000年3月)

執筆者
論文名

村井章介
具書案と文書偽作 「立花家蔵大友文書」所収「鎌倉代々御教書」についての一考察
1
秋山哲雄
鎌倉期の若狭国守護と「若狭国守護職代々系図」
10
増山秀樹
鎌倉幕府評定衆清原満定の政治的立場
28
三枝暁子
『一遍聖絵』成立の背景
47
本郷和人
中世朝廷訴訟についての方法論 新たな実証的成果に基づいて
60
伊川健二
諸国王使をめぐる通交制限
69


  第19号 (2001年5月)

執筆者
論文名

高橋慎一朗
尊性法親王と寺社紛争
1
設楽 薫
足利義晴期における内談衆の人的構成に関する考察 その出身・経歴についての検討を中心に
9
末柄 豊
西園寺家文書について
34
細川武稔
室町幕府年中行事書にみえる僧侶参賀の実態
53


  第20号 (2003年5月)

執筆者
論文名

高橋慎一朗
「封建都市」から学ぶこと
1
西山美香
室町幕府初期政権を支える神話 「霊山付嘱」考
15
榎本 渉
一四世紀後半、日本に渡来した人々
25
阿諏訪青美
中世後期にみる六道珍皇寺のさい銭
56
竹田和夫
室町時代における禅宗寺院の建築経営について 五山僧と作事奉行の役割を中心に
75


  第21号 (2006年11月)

執筆者
論文名

遠藤珠紀
中世朝廷社会における公卿称号
1
杉山 巌
若狭国名田荘の形成と伝領 徳禅寺襖裏文書の検討を通して
24
大塚紀弘
三鈷寺流による教院興行の思想
39
木下 聡
室町戦国期の衛門・兵衛督について
77
村井祐樹
松永弾正再考
103
戸谷穂高
天正・文禄期の豊臣政権における浅野長吉
116