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史料編纂所所蔵肖像画模本データベース |
本データベース利用上の留意点とヒント(2000年3月9日)
緒言 |
明治以来、東京大学史料編纂所では『大日本史料』の編纂に役立てるため数多くの絵画史料を模写本の形で収集してきた。その中心をなすのが、近世までの歴史的な人物の肖像画である。その総数は900点に上り、国の機関の行った収集事業としてはほかに例を見ない規模のコレクションとなっている。模写の技術的な出来映えは様々とはいえ概して高く、なかには現在所在が不明のものや既に失われた史料もあり、この面からも貴重な存在といえよう。
近年、肖像画に興味を抱く人々は多い。もちろん、肖像画原本に即した研究の重要性に変りはないが、全国に数多く存在する肖像画のデータベース化とそれへの簡便なアクセスも望まれるところである。そうした要求にこたえるべく開発されたのが「史料編纂所所蔵肖像画模本データベース」である。 概略は以下の凡例を参照願いたいが、史料編纂所が所蔵する肖像画模本を対象として、史料としての肖像画のデータベース化を試みるものである。 今回は本所所蔵肖像画模本のうち、戦国武将の肖像画を中心に375点をデータベース化した。残りについても順次データベース化・公開を進める予定である。 |
凡例 |
T. | 本データベースは、『史料編纂所所蔵模写画図目録』(昭和32年作成、以下『目録』と略記)及び平成4〜7年度文部省科学研究費補助金一般研究(A)「中世・近世肖像画の調査・データベース化と歴史図像学的研究」(課題番号04401010、研究代表者黒田日出男)の成果を基礎に構築された。 |
U. | 本データベース上で公開の情報は、管理情報、像主情報、画面情報、周辺情報の4種類である。 |