東京大学史料編纂所

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研究種目名 基盤研究(B)
研究課題名 東インド会社解散と出島商館の変容:史料構造からみる近世日蘭関係史料の研究(25284113)
研究期間 2013年度~2016年度
研究代表者  松井 洋子
研究目的 本研究は、オランダ東インド会社の解散前後、十八世紀末から十九世紀初めの転換期を中心に、出島時代の日本商館文書及び個人文書・他機関文書を対象として、多様な文書の性格の史料学的検討を通じ、日蘭関係史料群の構造とその変化、出島商館の存在形態とその変容を考察すること、また目録情報・翻刻・翻訳などの研究資源化を行なうことを目的とする。
研究実績の概要
  • 2016年度
  • 2015年度
  • 2014年度
  • 2013年度
【2016年度】
 商館長日記のない一八三四年から一八四二年の基本史料となる報告書(Verslag)の翻刻を終え、一八三四~三五年、一八四〇~四二年の記事の日本語による要約を作成した。 長崎奉行所・長崎会所等日本側役人との往復文書のうち一八一九年から一八三〇年の文書について検討し、年次別リストを作成するとともに、これまでに蓄積したリストを整理した。
 オランダ貿易会社文書について、本社文書内の日本関係文書(往復書翰・取引関係書類・在日代理店及びその他の海外代理店関係文書・社内報告・バタフィア本社及び東洋諸支店との往復書簡)の撮影を行なった。一八五七年以降の基幹となる史料である出島代理店の一八五七年~一八七四年次の「営業報告書」の翻刻及び長崎駐在オランダ総領事の月例報告(主として一八六〇年未翻訳分)の訳出をおこなった。これらにより両者を重ねあわせて分析することが可能となった
 二〇一五年度に調査・撮影を行なったピーボディ・エセックス博物館所蔵の中立国傭船期文書のうち、一八〇〇年に来日したマサチューセッツ号の日誌の翻刻を行ない、その内容を検討した。
 オランダ国立中央文書館所蔵の商館長ブロムホフの個人文書(2.21.005.37)の追加分(nr.15)を調査した。また、オランダ国立北ホランド州文書館所蔵文書のうちアムステルダム国立博物館及びその前身となる機関の文書群に含まれる、一八一六年に設立された王立珍品陳列室のための日本の物品の蒐集に関わる文書を調査した(採訪報告参照)。
   長崎歴史文化博物館所蔵の白蝋の輸出関係史料、佐賀藩の貿易関係史料の翻刻を行なった。
 四年間に蓄積した史料情報・未翻刻史料の翻刻を中心に、「東京大学史料編纂所研究成果報告二〇一六―四」として成果報告書『東インド会社の解散と出島商館文書の変容』を取りまとめた。
備考