東京大学史料編纂所

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研究種目名 若手研究(B)
研究課題名 金石文資料を中心とした東アジア儀礼文化研究(24720283)
研究期間 2012年度~2015年度
研究代表者 稲田 奈津子
研究目的 東アジア世界における儀礼文化の比較歴史学的研究をおこなうために、本研究では金石文資料を主たる分析対象とする。儀礼文化の比較研究という切り口から事例を収集・分析することで、より豊かな東アジア儀礼文化の歴史像を描くとともに、金石文研究に新視角を提示することを目的としている。
研究実績の概要
                
  • 2015年度
  • 2014年度
  • 2013年度
  • 2012年度
【2015年度】
本年度はまず礼制・儀礼文化に関する基礎的研究として、平安時代における中国礼制への理解と律令運用の実態を窺わせる史料を訳註し、論文「藤原順子のための天皇喪服議―註釈『日本三代実録』貞観十三年九月二十八日~十月七日条―」として発表した。また日本中世の貴族層における服喪理解を窺わせる史料について、論文「尊経閣文庫所蔵『暇服事』解説」を執筆した。
東アジア金石文研究に関連して、韓国の武寧王陵出土誌石をめぐる問題を論じる口頭報告「殯宮の再検討」をおこなった。また本テーマに密接に関連する研究書の書評を執筆した(次年度中に刊行の予定)。また研究促進のためのツールとして、関連資料のスキャニング作業を実施した。
本年度は研究期間の最終年度にあたる。そこで本研究課題の成果報告を兼ね、その成果も盛り込んで執筆した単著『日本古代の喪葬儀礼と律令制』を刊行した。
金石文資料や拓本、その他の関連資料について、国内外での調査および史跡踏査をおこなった。国内では東大寺図書館・首都大学東京・奈良国立博物館・京都国立博物館・尊経閣文庫・崇福寺跡・秋田県埋蔵文化財センター・宮城県多賀城跡調査研究所・金沢大学・国立歴史民俗博物館・蓬左文庫など、国外では韓国の国立公州博物館・宋山里古墳群や、中国の四川省博物院・大足北山石窟などで実施した。
備考