東京大学史料編纂所

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研究種目名 若手研究(B)
研究課題名 権力と海洋─16~17世紀の船舶管理─(23720318)
研究期間 2011年度~2013年度
研究代表者 黒嶋 敏
研究目的 本研究は戦国~近世初期における、地域権力と海洋船舶との支配関係について、南九州の島津氏を事例に、史料学的な分析と地域性とを総合的に検証することから、その実態を追及するものである。具体的には、当該期の島津氏が琉球に渡航する船舶に発給したとされる「琉球渡海朱印状」を素材に取り上げ、詳細な分析を試みる。
研究実績の概要
  • 2013年度
  • 2012年度
  • 2011年度
【2013年度】
 本研究は戦国~近世初期における、地域権力と海洋船舶との支配関係について、南九州の島津氏を事例に、史料学的な分析と地域性とを総合的に検証することから、その実態を追及するものである。
 具体的には、当該期の島津氏が琉球に渡航する船舶に発給したとされる「琉球渡海朱印状」を素材に取り上げ、詳細な分析を試みるものである。研究最終年度となる今年度は、「琉球渡海朱印状」原本一通を所蔵している鹿児島県霧島市の国分郷土館に赴き、原本調査を行いデジタルカメラによる撮影を行った。これにより三年間の研究期間内に、原本の所在が明らかになっている全ての「琉球渡海朱印状」について調査を完了することができた。
 これとは別に、鹿児島県立図書館・沖縄県立図書館・鍋島報效会徴古館などに赴き、島津氏及び戦国期の南九州~琉球に関する史料の調査を行った。
 また昨年度より継続中の作業として、「琉球渡海朱印状」の古文書的特質を追及するために、中心的な発給主体となった島津義久が発給した他の文書についても、データを網羅的に収集している。昨年度はこの作業が一定の段階に達したことから、2013年7月15日に鹿児島市黎明館において開催された鹿児島地域史研究会において、「島津義久文書の基礎的研究」と題して報告を行った。当日は五味克夫氏をはじめとする参加者各位からご意見をいただくことができ、ここに厚く御礼申し上げる。これらの成果を公開していくべく、論文「島津義久文書の基礎的研究」を現在執筆しているところである。
備考