東京大学史料編纂所

HOME > 編纂・研究・公開 > 共同研究 >ボーンデジタル画像管理システムの確立に基づく歴史史料情報の高度化と構造転換の研究

研究種目名 基盤研究(A)
研究課題名 ボーンデジタル画像管理システムの確立に基づく歴史史料情報の高度化と構造転換の研究(23240031)
研究期間 2011年度~2015年度
研究代表者 山家浩樹
ホームページ
研究目的 本研究は3点を主目的とする。
1.ボーンデジタル画像を歴史学界共有の研究資源として有効に活用し、研究成果を社会に還元するために、ボーンデジタル画像管理システムを、史料編纂所歴史情報処理システムの上に構築し、組織的な運用実践を試みる。
2.デジタル画像の劇的な増加に対応したデータベース構造の転換を念頭に、デジタル画像データを主コードにすえ、それぞれに史料学的なメタ情報を付して分類や編成を行うことを、具体的なデータベースをもとに研究する。
3.デジタル画像生成の標準的スキームが確立していない多様な史料群について、データ生成・管理・運用に即した仕様を検討し、そのうえにデータの管理・運用のありかたを検証する。
研究実績の概要
  • 2014年度
  • 2013年度
  • 2012年度
  • 2011年度
【2014年度】
1.ボーンデジタル画像管理システム研究では、「デジタル採訪進捗管理シ ステム」の現段階での検証を終えて、改善点を整理した。到達点の概要は、 東京大学史料編纂所研究報告二〇一四─八『組織によるデジタル撮影画像の 生成・管理』にまとめ、公表した。
2.デジタル画像を主たるレコードとするデータベースの構造転換研究で は、画像データとメタデータの関連付けの方法論検討のなかで、「翻刻支援 システム」の改良を行うとともに、残された課題を整理した。
3.標準的なデータ仕様に適合しないデジタル画像の生成・管理・運用ス キームの研究では、
(1)特殊形状史料として、引き続き古写真を素材とした研究に注力した。 ガラス乾板の調査・撮影を推進してデータ整理を行い、また調査の完了した ガラス乾板の保存方法を検討して、オリジナルな保存箱を作成した。研究成 果を積極的に公開することに努め、画像史料解析センターのプロジェクトと ともに研究集会「ガラス乾板の調査・保存・研究資源化に関する研究」(台 紙付写真に係る成果の公開も含む)、研究会「ガラス乾板の後加工技術につ いて─膜面返しを中心に─」を開催し、国内外の第一線の研究者と活発な意 見交換を行った。異分野の研究者の交流が進み、ガラス乾板をめぐる研究は、 本研究を土台に大きく飛躍すると見込まれている。右記研究報告には、ガラ ス乾板に係る成果の一端も併載し、他機関で参照されるに適したものとし た。
(2)研究上生成される二次的デジタル画像では、くずし字画像を対象とし、 史料編纂所所蔵史料および正倉院文書を中心に約七六〇〇件の字形を登録し た。また既存登録字形二二万件余から抽出した代表的字形二五〇〇〇件を ベースとして、情報学研究者の協力のもとOCRによる解析ソフトの試行版 を構築した。
(3)業務上生成されるデジタル画像では、多様なデジタル画像を総合的に 管理・運用するスキームについての研究を進めて成果を整理し、別の研究費 へと発展的に継承する準備を行った。
備考