東京大学史料編纂所

HOME > 編纂・研究・公開 > 共同研究 > 国内体制間関係からみる日本近世対外関係史試論─長崎を事例に

研究種目名 若手研究(B)
研究課題名 国内体制間関係からみる日本近世対外関係史試論─長崎を事例に(21720227)
研究期間 2009年度~2011年度
研究代表者 木村 直樹
研究目的  本研究では、近世中後期(18・19世紀)を分析対象の年代として、近世都市長崎を構成する三つの集団、すなわちオランダ出島商館や唐人屋敷・奉行所を含む長崎都市社会・長崎に関わる九州諸藩(佐賀藩・熊本藩を中心に)について、それらの相関関係を、その媒介項と位置づけられる、各藩が設置した長崎蔵屋敷と、商館に出入りする通詞や商人などの集団に着目し、解明することを目指した。
研究実績の概要
  • 2011年度
  • 2010年度
  • 2009年度
【2011年度】
  本年度は、前年度に引き続き、前半期は国内調査を行い、補充調査を行いつつ研究をとりまとめ、研究成果を出版するに至った。
調査では、特に九州諸藩については佐賀藩・熊本藩を中心とすることから、佐賀藩については佐賀県立図書館寄託鍋島文庫の調査を行い、熊本については熊本大学附属図書館寄託永青文庫・同所蔵松井文庫の調査撮影を行った。佐賀・熊本両藩の長崎に関わる史料の調査・撮影・焼付を通じて収集したデータの分析から、両藩が長崎に常置していた蔵屋敷の機能・その人的内部構造・蔵屋敷を経由するモノや情報の流れについて検討し、その中で特に出入りする通詞について重点的に分析した。
そのほかにも、右記両藩と長崎に関係する史料は九州各地に分散しており、島原市本光寺所蔵文書など周辺諸藩の史料発掘も積極的に行った。本研究の成果として、木村直樹著『〈通訳〉たちの幕末維新』(吉川弘文館、2012年2月)を上梓することができた。
備考