東京大学史料編纂所

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研究種目名 基盤研究(C)
研究課題名 一四世紀日本の社会秩序形成・維持過程における在野の法知識・法技能に関する研究(21530004)
研究期間 2009年度~2012年度
研究代表者 渡邉 正男
研究目的 本研究の目的は、一四世紀の社会秩序構造変化において、野にありながら高度な法知識・法技能有し、訴訟の場において法を利用する者達が果たした役割を、実証的に解明することである。
研究実績の概要
  • 2012年度
  • 2011年度
  • 2010年度
  • 2009年度
【2012年度】
1.関連史料の網羅的収集を試み、訴訟の場において、他者の訴訟を請け負い、代理を務める地頭代・雑掌に注目して作業を行った。
2.個別主体事例検討のための史料収集を継続するとともに、収集した史料の検討を行った。地頭代の事例としては、薩摩国御家人山田道慶を対象として、京都や鎮西探題での活動について検討した。また、雑掌の事例としては、主に東寺の雑掌を対象として、特に鎌倉時代末、もっぱら訴訟のみを請け負う雑掌について検討した。さらに、東寺以外にも、高野山・近衛家等関係の訴訟においても同様な雑掌の活動が確認できた。
3.個別訴訟事例検討のため、昨年度までの成果を踏まえ、本来一体のものでありながら分散して伝来した訴訟史料について、陽明文庫・毘沙門堂門跡所蔵史料に加え、陽明文庫での補充調査等を行い、それらの成果をあわせて検討し、復元作業をほぼ完了できた。近日中に翻刻および検討結果を公表する予定である。
4.史料編纂所未調査の関連史料について、石川県立図書館・金沢市立玉川図書館等の調査を実施し、必要なものは、デジタルカメラによる撮影を行った。このうち、未紹介の史料は、翻刻・検討の上、順次論文ないし史料紹介のかたちで公表する予定である。
備考