東京大学史料編纂所

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研究種目名 若手研究(B)
研究課題名 東アジアにおける儀礼文化の比較歴史学的研究(20720164)
研究期間 2008年度~2011年度
研究代表者 稲田奈津子
研究目的 本研究は、東アジア世界において通時代性・越境性を持つ中国礼制にもとづく儀礼に注目し、異なる地域・時代の事例の比較から、史料的限界を越えた歴史像の復原をめざし、同時に各々の文化的特徴の抽出を目的としている。
研究実績の概要
  • 2011年度
  • 2010年度
  • 2009年度
  • 2008年度
【2011年度】
  本年度はまず、日本古代の喪葬儀礼を考える上で重要な史料となる墓誌について検討をおこなった。前年度にひきつづき、国内の墓誌出土地の踏査をおこない、原物の実見調査も実施した。また周辺諸国における事例の収集・検討をふまえて再検討を加え、その成果の一部を「日本古代墓誌の系譜」と題して口頭報告した。
また、韓国の扶余・公州・益山・ソウルにおいて、金石文資料を中心とした博物館等所蔵資料の調査、および関連史跡の踏査をおこなった。その調査成果の一部は、論文「百済弥勒寺の舎利奉安記について」、および翻訳論文「韓国の買地券」として発表した。この他に在外金石文の拓本調査を国内所蔵機関において実施した。
あわせて、唐代皇帝喪葬儀礼について記す『大唐元陵儀注』について、儀式全体の流れをふまえた再検討をおこない、2012年度の注釈書出版に向けた準備作業をおこなった。これに関連し、中国の洛陽において博物館等所蔵資料の調査、および皇帝陵などの踏査を実施した。
さらに、奈良時代儀礼を復原する上で重要な参考資料となる正倉院宝物に関して、その近代における調査研究・文化受容の様相を探るため、関係資料の検討をおこない、論文「杜園と橋本仙之助─森川杜園『正倉院御物写』の世界(5)─」にまとめた。
備考