東京大学史料編纂所

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研究種目名 基盤研究(B)
研究課題名 日本中世の「大学」における社会連携と教育普及活動に関する研究(20330160)
研究期間 2008年度~2011年度
研究代表者 高橋 慎一郎
研究目的
研究実績の概要
  • 2011年度
  • 2010年度
  • 2009年度
  • 2008年度
【2011年度】
日本中世における高等教育機関としての大寺院が都市・社会とどのように 連携し、いかなる教育普及活動を展開したのか?という問題にせまるため、 最終年度である2011年度は、一次史料の補充的な調査、および比較史的 な観点を視野に入れた研究の総括を中心的な課題として研究を実施した。具体的には以下のとおりである。
①前年度までに構築を終えた『大日本古文書 高野山文書』フルテキストデータベースを活用して、高野山金剛峰寺における教育普及活動の特色を分析した。
②中世高野山から発信された教育普及活動の痕跡として、木版印刷による仏教教理のテキスト出版物(いわゆる「高野版」)に注目し、とくに醍醐寺伝来のものに関して集中的に原本の調査を行った。
③京都市醍醐寺・勧修寺および香川県萩原寺、鎌倉市浄光明寺等の所蔵史料の調査を通じて、中世寺院における学習活動の実態を分析した。
④京都における五山禅僧の教育普及活動を探るため、室町時代の貴族の日記における五山禅僧の所見を収集し、データベース化をすすめた。実隆公記・親長卿記・宣胤卿記等について入力を行った。
⑤研究のまとめに向けて、科研メンバーによる公開研究会を開催した。内容は「教育史研究における前近代教育史研究の位置について」小国喜弘(紙上報告)、「中世における高野版の流通について」高橋慎一朗、「叡山文庫『天海蔵』のなりたち」及川亘、「大司教ペイ・ベルランとボルドー大学の設立」加藤玄である。
⑥四年間の研究の成果を、「東京大学史料編纂所研究成果報告2011-5」として、冊子体の報告書にまとめ、公表した。内容は「「大司教ペイ・ベルランとボルドー大学の設立」加藤玄、「室町時代公家日記禅僧人名索引稿」末柄豊、「中世における高野版の流通について」高橋慎一朗、「道庵曾顕の法系と関東禅林の学問」川本慎自である。
備考