東京大学史料編纂所

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研究種目名 基盤研究(C)
研究課題名 飛鳥井雅親・雅康の伝記史料の集成と研究(課題番号19520137)
研究期間 平成19年度~平成21年度
研究代表者 末柄豊
研究実績の概要

  • 2009年度
  • 2008年度
  • 2007年度
本研究の目的は、和歌を中核とする古典文化が中世社会においてどのような意義を有していたかについて考察することにある。そのために、①室町時代の宮廷歌人である飛鳥井雅親(法名栄雅)・雅康(法名宋世、二楽軒と称す)兄弟の伝記史料を集成することを通じて、彼らの活動が階層・地域を横断して繰り広げられていた様相を明らかにするとともに、②室町時代の和歌史の史料として注目すべきものでありながらも、これまで注目されることの少なかった諸史料の紹介を行わんとするものである。
最終年度である二〇〇九年度は、以下の二点を柱に研究をすすめるとともに、三年間の研究成果をまとめた報告書を作成した。
①飛鳥井雅親・雅康に関する伝記史料の集成と研究前年度・前々年度に引き続いて史料の収集・検討をすすめた。昨年度の時点で分量が厖大になることが判明したため、日記における所見を索引形式でまとめることとし、両名に限らず室町中後期における飛鳥井家の者について、多数の公家日記における所見約五千件を一覧化し、報告書に掲載した。また、雅康の書状を収集し、その翻刻を報告書に収めた。
②室町時代和歌関係未紹介史料の翻刻・研究前年度に検討を行った明治大学中央図書館所蔵『除秘抄』(三条西公条写)の紙背文書を中心として、好文の能登守護畠山義総が三条西実隆・公条父子に充てた書状を網羅的に収集し、分析を加えて論文にまとめて公表した。そのなかで、『中華若木詩抄』の編者と目される如月寿印の伝記についても新 事実を明らかにした。また、宮内庁書陵部所蔵『鞠日記』や九条家本『甲子革令勘文幷仗議定文』の紙背文書から見出した和歌懐紙や、京都御所東山御文庫所蔵『飛鳥井烏丸両家蔵本御目録』について、報告書において翻刻紹介を行った。
備考