東京大学史料編纂所

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研究種目名 基盤研究(C)
研究課題名 漢籍書き入れの日本中世史史料としての活用をめぐる研究(17K03060)
研究期間 2017年度~2021年度
研究代表者  川本 慎自
研究目的  本研究は、日本国内に現存する漢籍に記された書き入れについて、とくに中世の漢籍講義や注釈活動に遡るものに着目し、そこに含まれる広範な知識の内容を検討するとともに、そのあり方を史料学的に位置づけることによって、中国文学や日本文学の分野にとどまらず、日本中世史研究の史料として活用する方法を確立しようとするものである。
研究実績の概要
  • 2018年度
  • 2017年度
【2018年度】
本年度の研究においては、前年度に引き続き基礎的作業として蔵書目録等 によって書き入れ等を有する漢籍の所在状況を把握することに努める一方 で、関東近県および京都府において漢籍等を含む史料群の調査を行い、中世 に遡り得る漢籍書き入れの有無を確認した。
また、これらの調査を踏まえて、漢籍から得られる知識についての研究を 行った。本年度も前年度に引き続き『周易』に着目し、室町期の禅僧桃源瑞 仙による周易講義の記録である『百衲襖(易抄)』を検討して、そこに見え る経済的な知識が故実的なものとして室町社会のなかで定着してゆく様相を 考察した。また、中世禅僧の数学認識について、『百衲襖』をはじめとする 漢籍に見える暦や数学への認識と、具体的な算用状に現れる算勘や起請との 関係を考察した。  
備考