東京大学史料編纂所

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研究種目名 基盤研究(A)
研究課題名 日本古文書ユニオンカタログの構築 (17200017)
研究期間 平成17年度~平成20年度
研究代表者 近藤成一
研究の目的 「日本古文書ユニオンカタログ」を搭載するシステムを開発し、基幹データを入力するとともに、同カタログ構築に関する基本問題を整理する。
1. 一六〇〇年(関が原の戦いのあった年)以前に日本で作成された文書に関して、原本はもとより影写本・謄写本・写真帳・目録・翻刻などあらゆる楳体に依る情報を登録し、IDを付与する。
2. 上記ーにより集積された情報について、同一原本にもとづくデータ相互に、相手方のIDを参照させる。
3.2の作業をもとに、1原本1データを原則とする古文書基本台帳を作成するシステムを検討する。
4. 同一の正文にもとづく案文や写を統合して表示したり、連券や書継案文を構成するものの相互関連を表示したりすることを可能にする。
5. システム開発にあたってはZ39.50(ISO 23950:1998)等への対応を検討し、他機関データベースとのコラボレーションの可能性を追求する。
研究実績の概要

  • 2008年度
  • 2007年度
  • 2006年度
  • 2005年度
【2008年度】
 1.「日本古文書ユニオンカタログ」システムを完成させるため、入力校正システムにおける検索方式の改善(検索用テーブルと底本マスターテーブルから検索用ビューを作成して、底本マスターテーブル上の項目を条件とする検索を可能とする)、入力校正システムから公開検索システムへのデータ移行方式の改善(グループ番号・セキュリティの変更、グループ番号を同じくするデータの削除等により公開検索システム上で代表表示されるべきデータが適切に変更されるようにする)、公開検索システムにおける不備の解消(底本を条件に指定した場合は代表表示を選択させない等、また画面回りの使い勝手をよくするように改善)などを進めた。
2.「古文書目録データベース」より、影写本分二一一、〇八六件、謄写本分二三一件、レクチグラフ分一六七件、写真帳分一、七〇二件、原本・古写本分三九四件、総計二一三、五八〇件を「日本古文書ユニオンカタログ」に移行し、データベースの骨格とした。
3.『大日本古文書』家わけ分データ四八、四六二件、『平安遺文』分データ五、五二七件、『鎌倉遺文』分データ三五、一二五件を登録し、「古文書フルテキスト」「平安遺文フルテキスト」「鎌倉遺文フルテキスト」各DBとのリンクを実現した。
4.東北大学日本史研究室の承諾を得て、同室所蔵「朴沢文書」に関するデータ一六件を登録し、同室提供の同文書データベースとのリンクを実現した。イェール大学バイネッケ図書館所蔵「古文書貼交屏風」分データ二八件を登録し、バイネッケ図書館提供Digital Images Onlineとリンクする準備を進めた。
5.上記のうち、2・4に相当するデータ二一三、六二四件を公開した。
6.長野県立歴史館、京都府立丹後郷土資料館、および三重県下において古文書原本を調査した。
7.今後の計画として、二〇〇九〜二〇一二年度の四年間に、史料編纂所架蔵謄写本約二、一〇〇冊分のデータ八二、〇〇〇件と都道府県史史料編約一三〇冊分のデータ約一二六、〇〇〇件を登録する計画を立案した。
8.東京大学史料編纂所附属前近代日本史情報国際センター公開研究会「歴史知識学の創成」(二〇〇八年一一月二二日、東京大学山上会館)において、研究発表を行い、その内容を、石川徹也・横山伊徳編『歴史知識学ことはじめ』(勉誠出版、二〇〇九年二月)に掲載した。
備考