東京大学史料編纂所

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研究種目名 基盤研究(B)
研究課題名 日本中近世移行期の対外関係における連続と変容―遣明船を起点として―(16K16902)
研究期間 2016年度~2019年度
研究代表者  岡本 真
研究目的 本研究は、日本中近世移行期における、日本が明代中国へ派遣した船によ る遣明船貿易、海禁を破って海外へ繰り出した華人を中心におこなわれた倭 寇貿易、来航したポルトガル人ないしスペイン人商人による南蛮貿易、豊臣 秀吉や徳川家康らから朱印状の発給を受けて渡航した船による朱印船貿易 の、それぞれの関連を、遣明船の派遣を起点とした時間軸に沿いつつ、実証 的に追究することにある。
研究実績の概要
  • 2018年度
  • 2017年度
  • 2016年度
【2018年度】
今年度は、次の三件の調査をおこなった。まず二〇一八年十二月には、台湾の中央研究院歴史語言研究所において外交文書の原本を調査した。次に翌 年二月には、カンボジアに赴き、ポニャ・ルー所在の日本人町推定地をはじ めとする、朱印船貿易およびそれに伴って授受された外交文書にかかわる遺 跡を踏査した。そして同三月には、スペインのバルセロナに赴き、イエズス 会カタルーニャ管区歴史文書館において、日本とルソンの交流に関係する所 蔵史料を調査した。
また、本研究課題に関する二件の研究報告をおこなった。まず二〇一八年 六月に国際基督教大学において開催された The Asian Studies Conference Japan ( ASCJ ) 2018 において、 The merchants of Kyoto and foreign trade from the 16th to the early 17th century: The shift from diplomatic ships sent to Ming China to Vermillion Seal ships と題する研究報告をおこなった。そして同七月には、早稲田大学多元文化学会において、本研究課題の成 果を一部含む「フロイス『日本史』の史料的価値-天文~永禄年間の事例を 中心に-」と題する研究報告をおこなった。後者については報告内容を文章化し、『多元文化』八にご掲載いただいた。
これらを通じて、本研究開始以来追究してきた、遣明船貿易とそれ以後の 貿易のつながりについて、実証的な成果を披瀝した。その他、前述の調査に よる成果に関連する論文を、学術論文として公表すべく準備中である。  
備考