東京大学史料編纂所

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研究種目名 基盤研究(B)
研究課題名 中世後期古記録の史料学的研究(16K16901)
研究期間 2016年度~2019年度
研究代表者  遠藤 珠紀
研究目的 本研究の目的は以下の通りである。政治史・制度史、とくに朝廷関係の検 討にあたって必須の基幹史料の一つが古記録史料である。中でも南北朝期か ら織豊期には、前代に比べて多様な階層の人々が日記を記しており貴重な情 報が多い。しかしながら当該期の古記録研究は、他の時代に比して立ち遅れ ており、十分な利用がなされているとは言いがたい。そこで本研究課題では、 南北朝期から織豊期の古記録の所在を調査し、特に重要なものは史料的性格 を明らかにし、翻刻、フルテキストデータ作成などを行う。その上で通時代 的な政治史・制度史を再検討していきたい。
研究実績の概要
  • 2017年度
  • 2016年度
【2017年度】
  二年目に当たる本年度は、奈良県天理大学附属天理図書館、京都府京都市 東山御文庫、東京都早稲田大学附属図書館、千葉県佐倉市国立歴史民俗博物 館、宮城県白石市などに赴き、所蔵史料の調査をさせていただいた。その成 果は、「院中御湯殿上日記(天正一五年八月~一二月記)の紹介」(田島公編 『禁裏公家文庫研究』第六輯、思文閣出版)、「國學院大學図書館所蔵「天正 十一年・十二年日次記」(座田文書)の解題と翻刻」(『國學院大學校史・資 産研究』一〇)、共著『史料纂集 兼見卿記』六(八木書店)、共著「綱光公 記 宝徳元年八月~一二月記」(『東京大学史料編纂所研究紀要』二八)など の形で史料紹介を行った。いずれも大部の史料であり、平成三〇年度以降も 史料調査・翻刻を進めていく予定である。また「中世後期の女性の日記 伝 『大外記中原師生母記』について」(『日本文学研究ジャーナル』二)では、 日記の執筆と女性、当該期の朝廷のありようについて、史料学的研究をもと に考察を加えた。
備考