東京大学史料編纂所

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研究種目名 基盤研究(B)
研究課題名 中世後期古記録の史料学的研究(16K16901)
研究期間 2016年度~2019年度
研究代表者  遠藤 珠紀
研究目的 本研究の目的は以下の通りである。政治史・制度史、とくに朝廷関係の検 討にあたって必須の基幹史料の一つが古記録史料である。中でも南北朝期か ら織豊期には、前代に比べて多様な階層の人々が日記を記しており貴重な情 報が多い。しかしながら当該期の古記録研究は、他の時代に比して立ち遅れ ており、十分な利用がなされているとは言いがたい。そこで本研究課題では、 南北朝期から織豊期の古記録の所在を調査し、特に重要なものは史料的性格 を明らかにし、翻刻、フルテキストデータ作成などを行う。その上で通時代 的な政治史・制度史を再検討していきたい。
研究実績の概要
  • 2018年度
  • 2017年度
  • 2016年度
【2018年度】
三年目に当たる本年度は、岐阜県各務原市内藤記念くすり博物館、京都府 京都市東山御文庫、東京都早稲田大学附属図書館、千葉県佐倉市国立歴史民俗博物館などに赴き、所蔵史料の調査をさせていただいた。その成果は、共著「宣教卿記   天正三年正月~五月記」(『早稲田大学図書館紀要』六六)、 共著「『兼見卿記』紙背文書」一・二(『ビブリア』一四九号・一五〇号)、 共著「綱光公記   宝徳二年正月~三月記」(『東京大学史料編纂所研究紀要』 二九)などの形で史料紹介を行った。いずれも大部の史料であり、令和元年度以降も史料調査・翻刻を進めていく予定である。また史料の伝来等に着目 した研究成果として「伝えられた知識と失われた知識」(前田雅之編『画期 としての室町』勉誠出版)「年中行事絵   承安五節絵」(佐藤信・小口雅史編『古代史料を読む  下平安王朝篇』同成社)「朝廷の政治と文化」(高橋典 幸・五味文彦編『中世史講義』ちくま書房)を発表した。  
備考