東京大学史料編纂所

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研究種目名 研究活動スタート支援
研究課題名 平安時代の政治システムの構造とその実態に関する研究(16H06698)
研究期間 2016年度~2017年度
研究代表者  黒須 友里江
研究目的 本研究は、平安時代の太政官における政治手続きの検討により、古代から中世への過渡期である平安時代の複雑性を明らかにしようとするものである。平安時代の評価については複数の見解が提示されいまだ一致を見ておらず、多面的な検討を進めることが必要とされている。
研究実績の概要
  • 2017年度
  • 2016年度
【2017年度】
  今年度は、儀式・事業運営を行う臨時組織である「行事所」がどのように運営されていたのかという問題を扱った。これは、昨年度扱った外記政・南所申文・陣申文が定型的な行政処理の方法であったことと対照的な内容である。古記録を中心とした史料から実例を抽出し個々の流れを追う作業を行ったが、研究用語として定着している「行事所」という語は、大嘗会・仁王会といった大規模な行事について用いられている場合が大部分で、日常的かつ比較的小規模なものについてはあまり明記されないという傾向が判明した。このことから、議論の前提として、当時の貴族の「行事所」に対する認識及び当事者意識から問い直す必要があることが分かった。
備考